東京都教育委員会から先ごろ、
中学校等の臨時休業の実施等を踏まえた
令和3年度東京都立高等学校入学者選抜等における配慮事項について
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/release20200611_01.html
の発表がなされました。
ざっとご紹介すると
国語:中学3年生の教科書で学習する漢字
数学:三平方の定理、標本調査
英語:関係代名詞
社会:経済分野「国民の生活と政府の役割」
および「私たちと国際社会」
理科:力学的エネルギー、科学技術と人間、
太陽系と恒星、自然と人間
以上が入試には出題されないとのこと。
おおむね7か月程度で学習可能な分量を
出題範囲とするとのことなので、
これは来年1月末くらいまでを想定した分量です。
しかし実際のところどうなのでしょうか?
例えば数学では、中2で学習する「確率」は毎年履修が遅れ、
当塾の通塾エリアの中学校では中2の期末テスト後の
3月〜中3のはじめ頃に学習するのが当たり前となっています。
今年はその3月もコロナ休校だったので、
やっと今、中2の範囲の確率を
学校ではやっているところです。
入試までに間に合うでしょうか?
まあ、学校はいつも入試を前提ではなく、
2月いっぱいまでのカリキュラムで授業を行うので、
これでよいのかもしれません。
三平方の定理は都立入試共通問題では
例年大問5で出題されます。
大問5は空間図形からの出題で、
特に大問5の(2)は難問となることが多いです。
入試問題の構成的に、ここを難問にするのは、
バランス的にも良いとは思いますが、
三平方を使わず、難問となると、入試ではかなり
思考力、空間認識力を問われる
問題が出されるでしょう。
範囲が狭まった中でも、しっかりと点数差を出すためには、
その他の大問の最終設問も難易度が上がるかもしれません。
また英語では採択している
教科書によって単語の履修順が違います。
入試に出題される可能性のある全単語を発表してくれない限り、
やはり全単元を入試前に履修する必要がありそうです。
当塾では緊急事態宣言直後からリモート授業を行ってきたので、
例年通りの学習ペースは保っていますが、
塾でリモート授業を受けてきたか否かで
生徒との格差は広がるでしょう。
さらに万が一、入試はうまく行ったとしても、
入試後に関係代名詞や三平方の定理を学ぶということになれば、
生徒の学習意欲の低い中での履修ということになりますので、
塾などでしっかり学習した生徒とそうでない生徒の
高校での成績にも大いに違いが出てくる
と思います。
今や大学進学は国立大と超難関大をのぞき、一般入試ではなく、
高校での成績を基にした指定校推薦やAOといった
推薦入試が主流となりつつありますから、
高校1年生からいかに良い成績をとるかはかなり重要です。
当塾の通塾エリアである町田市立の
つくし野中学、南中学、 南つくし野中学の各校では、
およそ1ヶ月後に1学期の期末テストを行う予定です。
とはいえ、本格的な通学が始まったのはやっと今週月曜から。
1ヶ月でどこまで詰め込むのでしょうか。
1学期は8月末までとし、2学期は9月からとのことなので、
テストの採点、成績表への評価審査等、
先生方の負担を考えるとこれがギリギリなのかもしれません。
上記は3年生を中心に考えていますが、
同様のしわ寄せは1-2年生にも及びます。
特に英語は新指導要領のもと、新しい教科書になり、
単語量が飛躍的に増えますし、
さらに文法面でも仮定法が加わるなど、来年度に3年生なる
現2年生にはかなりの負担が予想されます。
こうした難局を乗りきることができるのは、
柔軟な指導のできる
当塾のような小規模塾です。
カリキュラムが硬直化しがちな大規模学習塾や、
アルバイト大学生講師がメインのフランチャイズ塾、
では難しいでしょう。
南町田、つくし野、小川、鶴間、金森地区の
小学校〜中学2年までの生徒の保護者様、
小規模塾ですので、
各学年とも定員に達しない前に
ぜひ当塾にご相談ください。