先週の、ある相談内容の概略
先週、弊社の業務である「不動産の相談業務」で来られた方の話しを書きます。
「中古住宅の価格根拠が解らない?」と言うご質問を受けた。
相談者は真面目に不動産の勉強をされていて、自分の探している中古住宅についての
経緯を語られた。
ようは「不動産の価格がマチマチで、いい加減」と話された。
この発言は、しっかり勉強されいる、またリサーチされている方の意見としては
「的を射ている。」
不動産の取引は更地(土地)、中古住宅(土地・建物)は売り主が居て始めて成立する。
売りの不動産が無ければ、そこに沢山の買い主が居ても1件たりとも成立しない。
一般的には、不動産会社にとっては「売り主様々」である。
この大切な「売り主様」を手離なさない為に、売り主主導の高い売買価格が、まずは
設定される。この高い売買価格から「逆オークション」で買い手を探すことになる。
また、買い手側も個別的条件で物件を探している。校区や価格帯、部屋数、戸建て等
の条件が色々と出てくる。ここにも「正常価格」を歪める力が働く。
ここに、「歪(いびつ)な需要と供給の交点(価格)」が生まれるのである。
相談者は、一般の方ながら、地価公示価格や路線価やホームインスペクション等の
知識を有し理解されている。
こういった方が市場で苦労しないで済むスキームをいち早く作るべきである。
私の消化不良の相談案件の一部でした。