4月6日の熊日新聞、西日本新聞の記事の見出しが対局をなして興味深く読んだ。
熊日は「11年度九州・沖縄企業倒産2年連続1000件下回る」一方、西日本新聞は
「倒産3年ぶり増加11年度918件、震災も影響」となっている。
どちらの新聞も情報源は同じで、もちろん発表された数値も同じだが見方が違う。
書かれた記者の感覚の違いだろう。
これは、不動産の表現にも云える。ある人は「程度が良い」、違う人は「相応の程度」と云う。
まれに「これは手が掛かりますね」という。不動産物件は同じ中古物件である。
ようするに、物の見方に、ちゃんとした共通の尺度、スケール、基準等が必要なのである。
今の日本には、この尺度が無い。個人の判断、主観である。
ここに、不動産の売り手と買い手にミスマッチが起きる。
現在は不動産の契約書には「現状渡し、現況優先」等の表現で、このミスマッチの責任を回避している。
先日、国土交通省は中古住宅の流通やリフォーム活性化に向けた施策の方向性を示す
「中古住宅・リフォームトータルプラン」を固めた。
これからは、国も本気で共通の尺度、言語の普及促進に乗り出した。
素晴らしいことである。詳しくは「中古住宅・リフォームトータルプラン」の用語で検索を。