2010年度 センター試験
数ⅠA,問3の解説です。
ここ数年の三角比と図形のなかで一番難しいと思います。
(2),(3)は円周角に気がつかなければ計算の泥沼にはまりそうです。
(1)OP,ORは,内接円の半径なので
面積=周の長さ×半径×1/2
を用いて
3×4×1/2=(3+4+5)×半径×1/2
半径=1
OP=OR=1
四角形ORBPは正方形になるので,AR=3-1=2
AQ=AR=2
cosA=3/5 なので
三角ARQにおいて余弦定理より
QR^2=2^2+2^2-2・2・2・3/5=16/5
QR=4√5/5
△PQRで正弦定理より
QR/sin∠QPR=2×半径
sin∠QPR=4√5/5÷2=2√5/5
AP=√(3^2+1^2)=√10
方べきの定理より
AS・AP=AR^2
AS=2^2/√10=2√10/5
SP=AP-AS=√10-2√10/5=3√10/5
PS:SA=3:2→PS:PA=3:5
SH//ABなので
PH:PB=PS:PA
PH:1=3:5
PH=3/5
SH:AB=PS:PA
SH:3=3:5
SH=9/5
△HCSにおいて
HC=3+3/5=18/5
SH=9/5
tan∠BCS=tan∠HCS=SH/HC=1/2 ・・・①
(3) 図より,tan∠BCT=1/2 ・・・②
①②より
CTSは一直線上にある。
∠RSC=∠RST
RTは直径なので,
∠RSC=90°
弧TPに対する円周角より
∠PSC=∠PRT
△PRBは直角二等辺三角形なので
∠PRT=45°,∠PSC=45°
