だいたい人の人生というものは、
生まれや育ちなどの生い立ちの中に
カギが隠されていると思っています。
思い通りの人生を歩むには、
本来の自分（潜在意識） に張り付けられたものを
ていねいに剥がしていくことが重要です。
ですから、望む未来を引き寄せるためには、
自分の人生をこと細かに見直すことに意味があります。
私自身もそうでした。
私は長女として生まれました。
特に妹が生まれてからは
「お姉ちゃん」と呼ばれるようになりました。
長女の人にはありがちだと思うのですが、
「お姉ちゃんなんだから・・・」
と言われながら育ちました。
小学生の頃に妹が聴力障害を持つようになってからは
親は妹にかかりっきりでしたので、
自然としっかりした子どもに育っていきました。
だから、甘えることが苦手で、
なんでも自分１人でやる習慣が
身に付いたのだと思います。
それはそれで役に立つこともありました。
塾に行かずに自分で勉強する習慣が
身に付いたおかげで、
希望の高校や大学へ進学できました。
大学卒業後に教師になったのも、自立するためでした。
これは、両親が離婚したこともきっかけの１つです。
女が１人で生きていくためには
公務員が良いのではと考えたからです。
経済的に自立していない母が、
なかなか離婚できないのを
歯がゆい思いでみてきました。
公務員という職業選択は、
これが大きな要因だと思います。
きっかけはどうであれ、
教師という職業は、私にとっては天職でした。
今ライフワークで取り組んでいることも「教育」です。
ですから、教師を目指すきっかけとなった母には
とても感謝しています。
また、私自身の離婚も、
自分の両親が離婚しているからこそ
決断することができました。
そして、母を反面教師として育った私は
母のようにはなるまい、と思いながら生きてきました。
そのおかげで、
理想のパートナーに出会って再婚できましたし、
娘と夫と３人で、幸せな家庭を築くことができました。
公務員をという安定した職業を
手放すきっかけになったのは父です。
父は、定年目前の60歳で病死しました。
定年退職してこれから・・・という時に亡くなったので、
さぞかし心残りがあるのではないかと思っていました。
そんな父のことを思い、早期退職を決断できました。
起業してしばらくは、なかなかうまくいきませんでした。
自分１人でなんでもやろうという
行動習慣が原因でした。
人の助けを借りることができるようになってから
軌道に乗るようになりました。
ようやく自分の生い立ちを
克服することができたと感じています。
このように、進学、就職、結婚、離婚、再婚、
退職、起業といった人生の節目に、
両親との関係性が深く関わってきました。
ですから、自分の生い立ちの中に、
人生の節目の出来事を決定づけるカギが
隠れているのではと感じています。
もし何か迷っているとか、
決断しかねているとか、
うまくいっていないと感じていることがあるとしたら、
自分の生い立ちを掘り起こしてみると
何か糸口が見つかるかもしれません。