①からの続きです
11:05
手術室に移動し、手術台に乗る。
狭い手術台の上に寝てバスタオルをかけられた状態で、着衣をすべて脱いで真っ裸になる。
医師2人、
看護師さんが3人、
麻酔科医2人、
みなさん女性。
こんなにたくさんの人が携わってくれるんだ!
(前回は各1名の計3名。さすが海外、少ないな!)
前日に最終確認に来てくれた若い女性麻酔科医が、ライン確保のため私の左腕の内側に針を指すも上手くいかないようで、何度もグリグリされる
え、今回初点滴だよ?別に何日も絶食して血管細くなってる訳でも、何度も針刺し直して取る場所ない訳でもないのに??
正直今回の手術で一番痛かったのまさかのコレ

もう一人ベテラン女性麻酔科医登場し、点滴が落ちたり落ちなかったりと不安定なラインではなく「確実なの1本欲しいな」と言いながら右手の甲に針を刺す。「えー、そこは痛いよ〜」と内心思ってたけど、腕の内側や関節に比べりゃ全く痛くない
さすがベテラン
ライン確保できたので、血圧計・酸素濃度計・心電図などが次々と装着される。
そして麻酔
前回の帝王切開では謎の腕からの麻酔で、いくら待とうが自分の意思で足を動かせてしまい、全身麻酔に切り替えた経験をしたため、自分の麻酔の効きの悪さが恐怖でしかない
脊髄くも膜下麻酔は12年前の腹腔鏡手術以来。しかもあの時は全身麻酔。半身の脊髄麻酔は今回が初めて。果たして麻酔は効くのか?!
結果から言うと、めっちゃ効きました
横向きで丸まって、腰の上辺りの背骨を挟んだ左右2ヶ所に皮膚の麻酔を注射。
脊髄くも膜下麻酔用と硬膜外麻酔用2本の管を入れて完了。
ベテラン麻酔科医がちゃっちゃかやってくれたの、全然痛くないヨ
麻酔が効いてきて、足が温かくなってどんどん痺れてくる。
冷たいコットンを胸から下と肩に交互に当てて、麻酔の効きをチェック。半身麻酔なのに胸から下は全く冷たく感じないことにびっくり。
試しに7年前と同じように足を持ち上げてみようと試みたら全く持ち上がらない!良かった〜
同時に下半身の方でも導尿用の管を入れたり、お腹を消毒したりと忙しい。けど、触られている感覚はあるのに痛みは全くなくて不思議な感じ。
私の目の前に目隠しが付いて、準備が完了しいざ手術
お腹を右に左にずっともぞもぞされているけれど何をしているか分からない。
執刀医が「クーパー」と言っているのを聞いて、あ、もう手術始まってるんだと実感しました。
そういえば私の右側にある機械には、吸引された血液がどんどん溜まっていく。自分の体から出ている血液を眺めているなんて不思議な光景だな。
看護師さんから「もう少しですよ」と声をかけられた直後に、胃の真上を何度もグイグイ押されて、その度に私も「う〜っ」と声が出る。看護師さんが握ってくれた手を握り返す。
と、一瞬だけ短い泣き声見たいな声が聞こえて
みんなが
「出ますよー」
「産まれますよー」
と言った直後に、元気な泣き声が
影に隠れて姿は全然見えないけれど、その泣き声を聞いただけでポロポロ涙がこぼれて止まりませんでした
③へ続きます