前回の肌が弱い人のコスメ選び - クリーム・乳液・美容液編 で多くのアクセスがあり
肌トラブルをかかえている私のような方が多いのだなあと実感。
この場をお借りして記事を読んで下さった方々有難うございます。
ご興味のある方は下記過去記事を読んでから、日焼け止め編を読んで頂けると
より分かりやすいと思います。
肌が弱い人のコスメ選び - ファンデーション編
今回は少し長い記事になるので、肌への負担が少なく、カラダになるべく害のない、
安心できる日焼け止めを使用したいと思っている方にこの記事を読んで頂ければと思います。
女性であればこれからの季節、紫外線が気になるという方がほぼ100%に近いのでは。
紫外線を浴びると、肌と体内で活性酸素が生じ肌にダメージを与え、
シワやたるみの原因になるのは周知の事実。
よって日焼け止めが必要になってくるわけだが、大半の日焼け止めには
発癌性や環境ホルモン作用が指摘されている紫外線吸収剤(オキシベンゾン)が含まれている。
私もオーガニックコスメに出会うまでこの紫外線吸収剤配合の日焼け止めを使用していたが、
べとべとして毛穴がふさがるような感じがとても苦手で、これがまさに紫外線吸収剤。
紫外線吸収剤はクレンジング後に、洗顔料でダブル洗顔しないと落ちないほど落ち難いものも多い。
また、参考までに紫外線吸収剤はファンデーション、マニキュア、クリームなどにも配合されている。
日焼け止めを選ぶ時は、紫外線吸収剤フリーで紫外線散乱剤を選ぶこと。
紫外線散乱剤の成分表示は酸化チタン、酸化亜鉛。
皮膚の表皮奥まで到達して表皮のDNAや細胞膜を破壊し、皮膚の炎症や軽い火傷などのトラブルを
引き起こすUVB波を防止する値であるSPF値が高い程、酸化チタンや酸化亜鉛が多く含まれている。
それではこの酸化チタン・酸化亜鉛は安心できるものなのかというと、粒子がコーティングされて
いないと紫外線にあたることにより活性酸素を発生させるが、これを光触媒作用という。
粒子が細かい(ナノ粒子)ほど光触媒作用が高くなるので、ナノ粒子の日焼け止めは避けた方がいい。
日焼け止めに配合された酸化チタン・酸化亜鉛がナノ粒子の場合は、光触媒作用が高くなる事に加え、
パウダーの場合、粒子を鼻や口から吸い込んでしまい肺の炎症の原因になることや、
クリーム状の場合は、肌奥まで浸透してしまい体内へ浸透してしまう恐れがある。
しかも粒径どのくらいがナノ粒子と呼ぶのかその定義がないのも問題だ。
粒子がナノではない、粒子がコーティングされた酸化チタン・酸化亜鉛の日焼け止めがいいということに
なるが、コーティング剤は何を使っているのかといえば、残念な事に日本で購入できる日焼け止めの
ほとんどは、これが入っていたら私は絶対に購入しない合成ポリマー。
基本的にコスメの成分表示にはコーティング剤の成分表示義務はなく、酸化チタン、酸化亜鉛と
だけあるので、どんなコーティング剤を使用しているかは、店員さんに聞いたり、メーカーに問い
合わせないと分からない。
そして最悪なのは、コーティングされていようがされていまいが、日焼け止めに配合されている
酸化チタンは微粒子であることがほとんどのため、日焼けはしないが肌にかかる負担が大きい。
それではどんな日焼け止めを使えばいいのかといえば、ここまでくると使える日焼け止めがない。。。
現在使用中のアムリターラのベリーズ ビューティー サンスクリーン。以前はSPF5しかなかっ
たが、SPF10になった。さらっとした使い心地で、クリームを塗らずに化粧水を付けた後に
そのまま塗ってもOKのクリーム・乳液・美容液の役目も果たす優れもの。もちろんレシチン乳化。
紫外線対策は基本ファンデーションだけで十分で、加えてつばの広い帽子、日傘、サングラス、長袖で
対策し、夏の海や山、紫外線の強いオーストラリアなど外国へ行く場合のみ日焼け止めを使用する
ことを勧めているのは、化学物質の専門家境野米子先生 。
SPF表示がないファンデーションでだいたい最低でもSPF10はあるそう。
アンチエイジングの鬼の勝田小百合氏
は、紫外線の防御率はSPF10以上あれば90%以上で
SPF50では95%程度、ということはSPF数値が高くなれば酸化チタン、酸化亜鉛も増え、
肌の負担が大きくなるので、日差しの強い場所でなければ、SPF10で十分ということになる。
そして、微粒子の酸化チタンの入っていない植物性の日焼け止めを勧めている。
また、最近は日本でも常識になりつつあるが、紫外線にはUBA波、UVB波、UVC波と3種類に分けられ
UVC波は地表に届かずオゾン層で吸収されてしまうので、UBA波とUVB波 を気を付けなければならない。
UVB波は前に述べたように皮膚の表皮奥まで到達して表皮のDNAや細胞膜を破壊し、
皮膚の炎症や軽い火傷などのトラブルを引き起こすもので、防止効果はSPFで表示される。
UVA波は肌の表皮の奥にある真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチン線維を破壊させ、
活性酸素を発生させて遺伝子を傷つけ、皮膚免疫力を低下させ、肌のシミやシワ、または
ソバカス、たるみなど老化原因になる。
最近の日焼け止めの表示によく見られるPA+、PA++、PA+++はUVA防止効果のこと。
要するに、UVAもUVB両方の防止効果のある日焼け止めを選ばなければならない。
日焼け止め選びの注意点をまとめると;
・肌の負担を考え、SPF10-30くらいにする。
・ナノ粒子(ナノ化粧品)は避ける。
・UVA(PA+表示)、UVB(SPF表示)両方の防止効果のあるもの。
・日差しが強く長時間紫外線に当たらなければいけない時にのみ、紫外線吸収剤フリーの
紫外線錯乱剤のもの、酸化チタン・酸化亜鉛は合成ポリマーではなく、レシチンやグリセリン
など植物性のコーテインング剤でコーテインングしたものを使用。
・普段はSPF値の低い(SPF10くらい)、植物性でレシチン乳化のものがべスト。(レシチン乳化に関して
はクリーム・乳液・美容液編をお読みください。)
・究極は日焼け止めは使用せず、ファンデーションのみで、紫外線の強い日は外出を避け、
つばいの広い帽子、日傘、サングラス、長袖で日焼け防止をする。
ご参考までに私の場合、紫外線吸収剤を含んだ日焼け止めに始まり、酸化チタンの配合されたMIMCなど
日焼け止めはいろいろ使用したが、現在は植物性でレシチン乳化のアムリターラ ベリーズ ビューティー
サンスクリーン一本のみで、紫外線の強い日の外出は帽子または日傘とサングラスでカバーしている。
*自分の肌トラブルの改善のために様々な文献を読んで学んだことで、すべての方に当てはまるとは限りませんので
ご了承ください。私のような肌のトラブルでお悩みの方のご参考になればと思います。
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