政府主催の国際シンポジウム「グローバルな課題としての拉致問題の解決に向けた国際連携」に北朝鮮による拉致問題等特別委員会の理事として参加しました。
第1部は北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール表彰式。中学生、高校生が受賞作品を朗読。また、実際に横田めぐみさんが拉致された現場を視察した感想を語りました。子供たちの言葉はとても鮮明でそれでいて重たく、胸を締め付けられました。
第2部の国際シンポジウムでは、国内外の拉致被害者ご家族の方々の生の声です。
同日、飯塚繁雄さんが拉致被害者家族会の代表を辞任され、横田拓也さんが代表、飯塚耕一郎さんが事務局長に就任されました。
横田拓也さんは「単に組織が若返ったと思わないでほしい。何故交代になったか、何故解決にこんなにも長い時間を要しているのか、それを考えて欲しい」と訴えました。
また、飯塚耕一郎さんは「我々は物事の進展を期待しているのでは無い。解決=全拉致被害者一斉帰国を望んでいる。その他の動き(調査事務所の設置等)は要らない」と語られました。
今回は海外の拉致被害者遺族の方々の声もオンラインでお聞きすることができました。
同じ時期に世界的に起こった北朝鮮の拉致。日本以外の国々も日本と同じように北朝鮮に対して拉致被害者の救出に動くことができなかったという事実。北朝鮮だけではなく当時の共産党独裁国家の勢力が起こした組織的な犯罪であるとの認識を強め、単に二国間の単純な問題ではなかったのではないかと改めて感じました。
冷戦が終わった現在だからこそ、日本が主体的に動いて拉致被害者を1人残さず取り戻すことが求められます。
中国のウィグル、チベット、南モンゴルなどに対する人権弾圧問題にもしっかり取り組みますが、日本国内の最大の人権問題は北朝鮮における拉致問題です。多くの日本人の方にその意識を強くしていただきたい。