今週は、外交部会が連日開かれました。
・AU(アフリカ)駐在大使との意見交換会
・北朝鮮の拉致問題
・領土・主権展示館の移設
などが議題になりましたが、昨日は、WTO上級委員会報告書の結果を踏まえた対応が議題となりました。
外務省と水産庁から、今回の「敗訴」についての報告と反省、そして今後の対応について説明がありました。
アメリカがWTO上級委員会による過度な介入を批判し、上級委員会のメンバーの任命を拒否しているため、本来は定員が7名である上級委員会には、現在3名のメンバーしかいません。
今回の判断は、アメリカのこのような対応を受けて、可能性がある場合には広めの裁量を認める傾向にある上級委員会が更に慎重になるであろうとの対応姿勢を見誤った結果であり、「今のままでは、同じ状況があったとしたらまた負けるのではないか」という正直な感想を意見として申し述べました。
また、今回は明らかにロビー活動も敗因のひとつであると言えるでしょう。
韓国の手口は、いわば「後出しジャンケン」と「ゴネ得」ともいえるものだと思います。
韓国では、韓国政府が上級委員会との接触したことについて報じられていますが、日本では、外務省に尋ねても「そのような事実は確認できなかった」という答えしか返ってきません。上級委員は当該国と接触すると失職しかねないため、当然「接触はしていない」と答えます。
それをその通りに「はい、そうですか」と信じる外交戦略の甘さについても、しっかりと検証し、今後の戦略に活かすべきです。