“杉田 水脈”は右か左か?(その1) | 杉田 水脈(すぎた みお)オフィシャルブログ

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衆議院議員「すぎた水脈(スギタミオ)」の公式ブログです。

昨日の記事について、「右でも左でもいいのできちんと日本の将来のことを考えて政治をして欲しい」とのコメントをいくつかいただきました。

前原さんは右か左か?

前原外務大臣辞任のニュースを見るたびに、「前原さんって不思議な人だな~」と感じていたことの素朴な疑問点を書いただけなのですが、もう少しこの話題を考えたいと思います。
(前原さんはもう終わりです)

昨日の冒頭で、そもそも「右」と「左」は定義しにくいと書きました。

厳密に考えるのは難しいので、世間の皆さんが感覚的に言っている程度で考えていただければと思います。

一人の人間でも、「この部分は革新的な考えだけど、ここは保守的だ」ということも当然あります。
私自身もそうです。

でも「右でも左でもどっちでもいい」というのは本当でしょうか?

最近Twitterなどをみていますと、一つの事柄について180度違う意見を言っている場面によく出くわします。

そこで議論がなされるわけではないので、自分の意見を表明して終わりの部分が多いのですが、どちらも「なるほど!」とうなづくほど説得力のある理論展開がなされていることが多いです。

Twitterでいうと、私がフォローしている人は200人弱。私の直接の知り合いが中心です。それから「この人の意見が聞きたい」と思った人。。。

そんな人たちの中でも正反対の見解が飛び出すわけですから、広く世論となるとどれほど多様な意見が出てくるか想像に難くないと思います。

それだけのモノを自分INPUTしようと思ったら、「自分の意見」というのがないと、どんどん人に流されてしまいます。

今の若い人に多いのですが、
ちょっと素晴らしい講演会を聞くとすぐに傾倒してしまう。「今日から私、△△派です。」
また、違う日に、しっかりした人の話を直接聞くと「○○さんについていきます!」

ちょうど、今のSOFTBANKのCMの杉村大蔵くんのようです。
ガッツ先生編

自分の意見を持とうと思ったら、まずは自分の立ち位置を明らかにしなくてはなりません。

私のいた地方自治の世界ではよく「総花的」という言葉が使われていました。
「○○市の総合計画は総花的だ。」
「そのような総花的な答弁では納得しない。」
といった感じです。
誰が見てもきれいな花に見える。人間で言うと「八方美人的」ということになります。

国会の場では、激しいぶつかり合いをしている各政党ですが、
地方自治の場では、「オール与党体制」といわれ、共産党以外はだいたい首長側についていることが多いです。

それは、その自治体の首長選挙のときに誰が応援したかによって決まります。
時には、共産党も入って本当にオール与党の選挙が行われる場合もあります。
有力候補が拮抗している場合は、足元の地方議員は最後まで態度を明らかにしません。
「勝ち馬」に乗らなければならないからです。

自治体によっては、組合のバックについている政党に「いい顔をする」ことも多々あります。

結果、議会と行政側は「なあなあ関係」となってしまい、馴れ合いの地方自治が展開されます。
市側の予算や提案はほとんど否決されることなく議会を通過してしまうわけです。
(その裏には膨大な時間をかけた『根回し』なるものも存在するのですが)

そんな中では、総合計画や議会質問に対する答弁は「総花的」にならざるをえません。

すべての政党に「納得してもらう」には、
どうしても焦点をぼやかし、ソフトな言葉で飾り付け、どっちにでも取れるような表現に仕立て上げます。

○○党の質問に対し「やります!」と答えたいのに、△△党が「やるな」といってくる場合を想定して、『検討します』で留める。。。

このようなことが行われているので、行政は一般企業に比べ、意思決定にも実施にも時間がかかるわけです。
現状を変える「改革」など進むわけがありません。

一方、改革派といわれる首長さんは「自分の立ち位置」をはっきりさせています。
誰にでもいい顔をするのではなく、味方と敵をしっかり分け、闘うところとは闘います。

「味方を増やさなければ数の論理で勝てない」
今週末の名古屋出直し選挙や統一地方選における「大阪維新の会」等は、その首長の思惑によるものです。

そしてその首長さんの主張がいいか悪いかを選ぶのは有権者の皆さんということになります。

行政の世界でも政治の世界でも、「総花的」では結局何も前に進みません。

「右でも左でもどっちでもいいので、日本を良くして欲しい」

でも、わたしは、
右の人からも左の人からも支持されるような人には、日本を良くする事はできないと思います。

今日は長くなってしまったので、この辺で置ききます。

「じゃあ、お前はどないやねん?!」は、また明日。。。