女性の地位向上や男女平等が進むと少子化が更に進む〜デンマーク視察1日目。 | 杉田 水脈(すぎた みお)オフィシャルブログ

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デンマーク視察1日目。
午前中は、ヘルシンギョア市のベネディクテ・キエア市長を訪問。デンマークには98の基礎自治体があり、彼女を含む11人の女性市長がいらっしゃいます。
その後、同市の造船所跡地をリノベーションした図書館を見学。
そこでランチをいただき、午後は成年教育機関「フォルケフォイスコーレ」を視察しました。デンマークでは19歳で高校卒業後、23歳くらいで大学に入学するまでの間に若者は様々な社会経験を積みます。その期間に多彩な分野の勉学を通して人生や社会について学ぶ場がこの「フォルケフォイスコーレ」です。最終的に大学を卒業して社会に出るのは29歳頃だそうです。
お話を伺った方々は皆さん、真摯に回答くださいます。都合の良い話ばかりでなく、問題点もキチンと教えてくださいますし、何よりオブラートに包んでぼやかしたりせず、ハッキリと核心を語ってくださるのがとても印象的でした。
詳細は、帰国してから「なでしこリポート」や雑誌の連載にまとめたいと思います。要点を少しだけ。
・女性の社会進出を支える基盤(保育所はほぼ100%入いれる、男女共に育休制度が充実している等)が確立されているが、女性管理職や女性政治家は増えない(デンマークはクォーター制などの数値目標は設定していない)。何がハードルなのかわからない。→女性と男性の意識の差ではないか?とおっしゃる方も。
・女性の地位向上や男女平等が進むと少子化が更に進む。デンマークでも、晩婚化や離婚の増加(離婚率は48%)が問題になっている。
・教育が民主化される=先生と生徒の立場が同等、生徒の権利が強い。と、勉学に家庭環境が反映されるようになり、その格差は更に拡大する。
・デンマークでは志願兵が増えたこと、軍事がよりプロフェッショナルになったことに伴い、徴兵制の必要度が低くなっている。以前から徴兵制は抽選に当たった人しか行けないくらい希望者が多い。
1日目から非常に貴重な学びがたくさんありました。
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