先週神話の読み聞かせを見学させていただいたとき、読み聞かせ終了後、荻野さんを囲んで、児童館の先生や他の見学者の方と話をしました。
(この様子は一つ前のブログをご覧ください)
赤ちゃんを抱っこしながら最後まで真剣に聞き入っていられた方。
涙を流しながら感想を語る方。
どなたも皆さん本当に若いお母さんです。
「それって、やっぱり『日本人DNA』ですよね。」
なんて言葉が飛び出しました。
こういう素晴らしい光景を目の当たりにする一方で、私は昔それこそ
「日本人DNAが全くない人種」
の存在を知り、愕然としたことがあります。
学童保育の担当になりかけだった頃、相次ぐ組合交渉の勉強のために過去の記録に目を通しました。
そのファイルには組合関係だけではなく、保護者の方からの苦情や要望、そしてトラブルの記録が残っていました。
その中の一通です。
当時学童保育で臨時指導員をされていた方からの苦情のお手紙でした。
その内容は、
私が今勤めている学童保育では、子どもたちを近所の神社に散歩に連れて行きます。
これは特定の宗教の偏重であり、子供たちの信仰の自由をまったく配慮していない。
公立の施設なのに、ありえない。
といったもので、延々便箋に2枚綴られており、最後はご主人と連名で署名されていました。
これを読んだとき、正直驚きました。
こんなことを言う人がいるなんて!
そしてその人物が子どもを指導する立場にいるなんて!
私の娘が通っていた保育所(神戸市立です)は湊川神社のすぐそばにあり、しょっちゅう先生方がお散歩に連れて行ってくださいました。
また、お祭にも参加させていただき、千歳飴をもらって帰ってきたりしてました。
地域の中にある神社。地域の中にある保育所。
とても自然なことですが、喜ばしいことだと思い、先生方に感謝していました。
もちろん苦情を言う保護者はいません。
ここの学童保育もきっと保護者からの苦情はなかったと思われます。
苦情を寄せられた指定管理者(=この臨時職員の雇い主でもあるわけですが)が、この苦情に対しなんと回答したのかの記録が残っていないのが残念でした。
こんな圧力に負けて「神社の散歩は今後いたしません。」と答えていないことを祈るばかりです。
自然に持っているはずの『日本人DNA』を意図して壊そうとする人がいるのはとても恐ろしいことだと思います。同じ日本人なのに・・・。
その人たちが子どもの教育や保育に関わっていることは大問題です。
こういうことをきちんと排除できる日本にしていきたいです。