前回からの続きです。



https://ameblo.jp/miosocias/entry-12727368212.html

 



抗がん剤治療をしている自分が、将来子供を産むことができるのか?


そんなAちゃんの疑問に、私が考えたのは

小児期に白血病を患い、きつい化学療法をして寛解し、成人した元患者さんたちのこと。

子供を持つ人はたくさんいます。

病気が落ち着けば、妊娠、出産はできると思う。抗がん剤を使ってた人たちにも子供がいるし。


私はそう答えました。

きっと病気が落ち着くことはないでしょう。子供を持つことはまず無理です。

でも、そうは言えなかった。

私が言ったことは嘘ではありません。こんな時にも嘘をつくことには抵抗がある私は、

大丈夫だよ

とは言えませんでした。


Aちゃんが聞きたかったのは、大丈夫だよという、言葉だったのかもしれないのに。

あの瞬間こそが、ホワイトライを必要としていた…



今でも、あの日のことを思い出します。ベッドに座るAちゃんの私を見つめる顔。

でも、私の答えを聞いたAちゃんの顔は思い出せません。

私はAちゃんの顔を見ることが出来なかったのかもしれない。



Aちゃんだけでなく、当時の私が担当した何人もの骨軟部腫瘍の患者さんたちは、1人も治らず、亡くなってしまいました。

なぜこんな病気があるんだろう

精神的なストレスで、喘息を発症した私は、文字通り、血を吐きながら勤務していましたが、答えは見つかりませんでした。

あれから20年たった今でも、同じ質問をされたら、私は彼女の顔を見ることができないかもしれません。

今、化学療法を頑張っている方、それを支えるご家族、そして医療者の方たちにエールを送ります。




今日は日曜日ですね。

私は普段、土曜日が休みなので、日曜日の休みは1ヶ月ぶりです。

オスカル君、息子、妹、姪、そしてジェシーとイチゴ狩りに行く予定です。

犬を連れてイチゴ狩りができる場所

またブログにしますね!

それでは


Have a lovely day ドキドキ