ホントのこと言うとこの作品の制作が発表された時のティザーを観た時はこの作品にそれほど期待をしていなかったのです。始まってからもしばらくは観てなかったし、観ようとも思ってなかったんですよ。ところが皆さんが高評価を下してるのを聞いて・・・。見始めたら加速度的に良くなってきました。
『Love You Teacher』
●監督・脚本
Dome Jarupat Kannula(『Peaceful Property』『MuteLuv【Pern・Nani・Prem回】』など)
●キャスト
Pobmek:Perth Tanapon Sukumpantanasan
Solar/Sun:Santa Pongsapak Udompoch
Jee:Kay Lertsitticha
Sodchuen校長代理:Sammy Samantha Melanie Coates
2026年3月~5月
全10話
2025年5月現在Youtube視聴可
あらすじ
同じ小学校の教師であるPobmekとSolar。彼らは大学時代のルームメイトであり、その頃からの恋人同士。
そこに新人教師として赴任してきたのはJee。幼馴染であり、子供のころから優秀だったJeeはPobmekの劣等感の根源でもあった。そのため一層憂鬱になるPondmek。しかも彼は元来、子供好きではなく、あまり仕事熱心な教師とは言えなかった。
対してSolarは子供たちからの信頼も厚い。
しかしそのSolarが交通事故に遭い、目が覚めると彼はSunという7歳児になっていた。
丁寧なキャラクター設定
この作品は、監督Domeさんが脚本も書いています。そのせいもあってか、キャラクター設定が丁寧な感じを受けました。
PobmekとSolar、明るい恋人同士の彼らが、ルームメイトだった大学時代にどのように気持ちを通わせ、恋人になっていったのかを現在の状況と交錯させながらゆっくりと描いていっています。
その中でPobmekが誰にも言わずに抱えていた心の闇も少しずつ見えていきます。
Pobmekの心の中には、過去の母親との関係性で生まれた苦しみが楔となって突き刺さったままです。そして現在、優しくてなんでもできる恋人だったSolarが一日おきに7歳児のSunに変わり、その面倒を見る日々の中で疲れ果てていくのですが、その辛さが限界に来るまで我慢してしまうのです。
Solarはなぜ、Sunという子供に戻ってしまうのか。そこにSolarすら覚えていない過去の出来事があり、それがゆっくり解き明かされていきます。
SantaのSolarとSunの演じ分けもとても良かったです。
いつしかPobmekの心の中には、SolarだけでなくSunも、かけがえのない大切な存在になっていきます。それは観ている私の心の中にも同様です。
この作品は10話ありますが、物語をPobmekとSolarの物語だけに絞って丁寧に描いていったところも評価が高いです。
こどもの夢のようなカラフルな「学校」
思い返せば私のころの学校はコンクリート色。カラフルな場所などどこにもありませんでした。
そして先生たちのほとんどが地味な服、または上下ジャージでした。派手な服は禁止されているかのようでした。
この作品の設定は小学校です。しかしそこは私立の幼稚園のようにカラフルで夢にあふれています。
職員室や校長室もそうです。
さらには、Sammyちゃん演じる校長代理の服装は毎日夢にあふれていて、そこには威圧感や権威などは無縁の世界です。
たまにはスーツをベースにしたものもありますが、そこには肩から袖にかけてふんだんにフワフワしたレースが使われていたりします。
こどもたちに学力や体力や向上心をつけさせて責任感を学ばせないといけない。
しかしそこに威圧感や権威は必要ないのではないか、と語っているかのようです。
ここで描かれる「学校」には怖い大人や会いたくない人はいなくて、怖い場所でも行きたくない場所でもないのでしょう。
なんていう素敵な描かれ方なんだろう、と思います。
GMMTVが目指すのはストレスのない作品なのか
本当に最近のGMM作品は、ストレスが少なくて優しい作品が多いと思います。
ラスト近くに敵が現れて大変なことになる・・・!と思ってたらいつのまにか敵は消失してたとか(『That Summer』)、倒すべきラスボスは巨大な財力と権力を持つ家族!それにどう打ち勝つのか!と思いきや、めっちゃいい理解者だったとか(『Me And Thee』『MyRomanceScammer』)結構ストレスを排除した作品が多く、その分、愛情の先にある信頼や許しをテーマにした作品が多いように思います。
この『Love You Teacher』もまさにそうです。
お互いへの愛情は確固としていて、とくに嫉妬してウダウダする回などはありません。
しかしそれ以上にこどものころに受けた傷に対して、どう対処するのか。
Pobmekが許せなかったことを母親に伝えるシーンがとても印象的でした。
様々なことを抱えて疲労する彼を支えるSolarや、JeeとSodchuen校長代理のシーンも忘れ難いです。
さらにSolarが過去を知り、Pobmekに支えられつつそれを受け入れていくシーンも。
これは決して派手な作品ではないけれど、もしかしたらとても静かな名作なのではないか?
最近ではよくこの『Love You Teacher』を人にお勧めしたくなっています。
そういえばGMMに来て以来、わりとクズ男役が多いPerthなんですけれど、これはもう『Love By Chance』に次ぐ彼の代表作になるんじゃないかな? Santaの二役もほんと見事!




























