自分の目指す方向が定まらなくて、ブログが書けないまま、長い時間が過ぎてしまいました。
そして今、こうしてまた筆を執る決心をしました。
突然、熊本を襲った大地震。2回の地震で私のふるさとの風景は変わり果ててしまいました。
本当に幸運なことに、私の家はほとんど何の被害もなく、家族も全員けがもなく無事です。
被害が大きかったのは、母が住む私の実家や、小さい頃毎日通った祖父母の家や、親戚の家々。それでも、みんな逃げて無事だったのは本当に幸いでした。

私の実家は一晩にして廃墟のようにボロボロになりました。玄関もサッシも枠ごと落ち、外壁も内壁も剥がれ、瓦も落ちてしまって、雨ざらし状態です。

今は叔父、叔母、いとこ一家が住む私の祖父母の家は、完全に倒壊してしまいました。元々は畜産農家でしたが、今は畜産はやめて、野菜や米をつくっています。家の他にも、かつては牛がたくさんいた大きな牛舎も農作業用の小屋もほとんどが倒壊しました。

家の前には、用水路があって、その前に道路が走っています。その道路は数メートルに渡って大きく穴が開いて陥没し、その代わり、かつての用水路は道路面とほぼ同じ高さまで隆起しています。想像を絶するほどの大地のうねりがこの家を襲ったことを物語っています。
その他にも、自宅が私の実家と同じような状況になり、避難所暮らしを続けている叔母もいます。
この状況のなかで、私が見たり、聞いたり、経験したり、感じたりしたことをしばらく綴っていきたいと思います。
私のふるさとの再生の記録として。
そして、私自身の心の軌跡として。