この記事の後編です。
実際に見直す場合には、下記の点をチェックしてくださいね。
①値上げにあたるケースの場合
値上げ前に中途解約または更新契約の際に長期契約に変える。
一年更新が多い最近の火災保険ですが、5年くらいの長期に変えてもいいでしょう。
更新時期ではない場合は、解約をして、新たに新規契約をすればOKです。
ただし解約&新規契約をする場合は
保険期間の空白を避けるために、前契約の終期と新契約の始期は同一にしてください。
②必要な補償になっているか、ダブってないかチェック
水災被害などは、近年増えています。
コワくなって付けている人も多いですが、自治体の水災マップと建物の構造と環境を再確認ください。
例えば、我が家は一階で、しかも浸水危険地域ですので、水災補償は手厚くするのが必須。
でも、高層マンションで、高層階であれば不要です。
個人賠償責任保険などの特約は、他の保険会社ミックスで契約している場合、重複していることも。
すべての損害保険証券(自動車、傷害など)をくまなくチェックしてください。
また多いのが、火災保険の重複契約。
夫と妻がそれぞれかけているのを知らずに重複しているとか
質権のある場合銀行で契約していることを忘れていて、重複するとか結構あります。
火災保険契約の重複は、保険金額が保険価額を超えているとムダ払いになります。
2000万の建物を複数の保険会社で1000万ずつかける人もいますが、
この場合、どちらかの保険会社だけに請求し、もう一社契約があることを必ず報告してください。
保険会社相互で確認作業したのちに、費用分担します。
結構テマかかるので、正直こういうのは保険会社泣かせ契約です。
止めてあげてくださいね。
③20万フランチャイズ、免責額・諸費用特約の設定をチェック
20万フランチャイズとは、自然災害(地震・水災以外)の際
被害額が20万以上になった場合に、補償対象になるというもの。
実際20万以下の被害であれば、預貯金で対応できるでしょうし、
保険料を抑えるのには、効果的です。
免責は0~10万くらいの設定で、多いのはゼロ、3万、5万くらいの方ですね。
これも少額損害の場合は、免責以下となり対象外になります。
支払い時諸費用、臨時費用などの金額設定は、
損害額の10~30%くらいの範囲で設定される方が多いです。
損害認定されない費用が修復費用に含んである場合、
仮住まいが必要な場合など、この費用でカバーできます。
これを受け取っって、付けててよかったと実感する人は多いです。
私はこの費用特約は、つけておくのをおススメします。
- 20万フランチャイズがなければ、保険料は上がるし
- 免責額が低ければ、保険料は上がる。
- 特約を手厚くすれば、保険料は上がる。
だから、保険料を安くしたければ、補償をさげることになります。
そこで大事なのが・・・
④自己責任であることを再確認
損害保険契約の契約内容は、自己責任です。
申込書(ネットの場合は申し込み画面)には、意向確認というのがあり
上記のようなポイント以外にもたくさんの項目のチェックが必須。
このチェックをつけないと契約できませんが、
チェックをしたら、「自分の意思でこの内容に決めました」と
宣言することになります。
後になって、
「免責なんかつけてない」
「20万フランチャイズなんか聞いてない」
と言っても
「いや、あなたチェックしてますよね?」
と否認されても、反論できません。
長期契約になるほど、こういうトラブルは後をたたない。
みんな、ホントすぐ忘れるんですよね。
自分の意思で決断できなかったり
個別に分からないことがあるときは、相談してくださいね~。