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マネープロファイラーの濱田環です。

 

 

この記事の前編はこちら

 

 

今回のかんぽ生命の不祥事案はこの2つが明らかになりました。

  1. 二重契約
  2. 無保険
 
この記事では、無保険について書きます。
 
 
無保険とは?

 
その名の通り、保険に入っていないつまり保障されていない状態のこと。
 
 
本人の意思で
「保険なんか要らんわ」
と思っていて加入していないのも、無保険です。
 
 
ですので、そこは何の問題もありません。
 
 
正直なところ「要らん」と思うこと自体が、怖いですけどね^^;
 
 
余談ですけど、こういう根拠のない保険不要説を持つ人は自動車保険に加入しない人もいるので、事故を起こしたときに被害者を救えない。
 
 
だから、自動車では強制保険の自賠責保険があるんですね。
 
 
さて話を戻します。
 
 
今回問題だったのは
 
自分の報酬が減らないように、先に解約させてほとぼりが冷めてから新契約を取ったこと
 
です。
 
 
保険の営業からすると、乗り換え契約と新契約は報酬が全く違うんですね。
 
 
通常、保険営業の報酬は
  1. 新契約をいただいたときにもらうもの
  2. 継続してくれている期間の保全の報酬としてもらうものがあります。
 
 
乗り換えの場合は、一方を解約するために保全分の報酬がカットされます。
 
 
保険会社も一定期間継続してもらわないとペイできないので、短期の解約などを抑止しているため、報酬カット以上にペナルティがある場合もあります。
 
 
ですので今回問題になった事案は、恐らく保全の報酬がすでに終わっている古い契約を解約させて、新契約を取ろうとしたと思われます。
 
 
例えば、ニッセイの契約を見直して、かんぽに入りなおすなら、かんぽ営業は新契約の報酬がもらえます。
 
 
一方、かんぽ契約を新しいかんぽ契約に見直す場合は、乗り換えとしての報酬で(報道では半額カットとのこと)受け取ることになります。
 
 
結局、多くの報酬をもらいたくて、これまた契約者をだましたことが問題と言えます。
 
 
この記事シリーズをここまで読んだ方はお気づきでしょう。
 
 
いくらわたしがわかりやすく書いても、やっぱりわかりにくいのが保険です。
 
説明をちゃんと理解できにくい高齢者は、特にだまされやすいんです。
 
 
上差し高齢者募集は身内がセーブ

 
保険契約は高齢になると期間が終了してしまったり、もっと保障を厚くしたいと切実になったりしますので、高齢者のニーズは高まります。
 
 
さらに高齢者は、保険でもうかった記憶を持つ人がいる。
 
 
昔の保険契約は高予定利率契約のおかげで、終身保険や養老保険によって「かなりの得」をした時代がありました。
 
 
いわゆる、お宝保険です。
だから、保険が好きなんですね。
 
 
わたしの母も75歳を過ぎたある日、かんぽの営業が突然やってきて、加入を勧められました。
 
 
母は乳がん経験者ですので、当然加入できない。
そこで、わたしを被保険者にして契約させようと提案された。
 
 
母も得をすると思い申し込み、契約。
突然かんぽ生命の営業が電話があり、発覚したんです。
 
 
わたしも子宮頸がんやってますから、無理なんですけどね。
 
 
そんな説明もできない母に、強引に売りつける営業に腹が立ったものです。
 
 
このときは、「申し込みしているので、審査を通さないといけない。加入の意思がなくても頼むから告知だけしてください」と泣きつかれ仕方なく告知しましたけど、結局、謝絶。
しょうもない履歴、残されてしまいました。
 
 
このときに、かんぽの営業のモラルや質の低さを痛感したな。
 
 
すべての職員がこうでないと信じていますが、あなたの目の前に現れた保険営業がこういう自己中な人でないかどうかはちゃんと見て見極めてください。
 
 
高齢者の親ごさんが契約する際には、必ず立ち合いをして、きちんと守ってあげてくださいね。
 
 
契約してしまった後でも、場合によっては契約を取り消すこともできますので、不安があれば相談ください