前編はこちらです。

 

 

奨学金を借りるにあたって、どうすれば効率的に借りれるのか、また返済していけるのか、今日はその対策編です。

 

 

(1)志望の大学に行く


 

学生課、または入試課などには、奨学金に関する情報がたくさんあります。

 

 

まずはオープンキャンパスに行って、積極的に情報を収集してください。

 

 

ここでは一斉に説明会などやっていますけど、それは公開情報しか教えてくれません。

 

 

情報はWebサイトでも公開されているケースもありますが、未公開情報は意外にも、結構あるんです。

 

 

内定しているけど、公式発表していない、とか、学生向けに掲示しているだけの情報などもあります。

 

 

あるいは、公示もしていないけど、担当職員だけが知っている情報も結構あります。

 

 

例えば、薬学部とか看護学部などで、その学部に通う学生にしぼった奨学金などもありますが、学内にだけ掲示されたり、一定期間のみ(募集時のみが多い)貼り出されることもあります。

 

 

または、今年はあったけど、来年はなくなるとか、来年から新規募集が始まる、といった情報もそうです。

 

 

なので、こういった情報をつかむには、必ず、職員に個別に相談してください。

 

 

高校生の子どもには、正直むずかしい話ですから、ここは親の出番ですよ。

 

 

また実際に、いくらの費用がかかるのか、志望の学部やコース別に詳細な金額と支払いのタイミングなどを聞くのもいいですね。

 

 

わたしの場合、子どもがオープンキャンパスで体験授業などを聞いている間、待ち時間にこのような話を聞いていて、やっぱり未公開情報たくさんありましたよ。

 

 

さらに、学生課2大学、入試課1大学の内部で仕事をしていたので、こういう裏情報がたくさんあることを知っているんですね。

 

 

例えば、奨学金を受けた学生が在学中、借りている財団にどういうことをしているのか、など^^

 

 

ぜひ、積極的に親子でオープンキャンパスに行って、情報を仕入れましょう。併願する大学との差などもよく分かりますよ。

 

 

(2)子どもに卒業後のイメージを持たせる


 

 

就職、起業など、子供が卒業してから、どういう風に社会で活躍していきたいのか?

 

 

その具体的なプランを受験前にイメージングさせます。

 

 

そのために、過去の就職先や卒業生の活躍について、調べるのもあり。

 

 

そして、子どもがやりたいことが、どの大学のカリキュラムだと有利に学べるか、ということもしっかりリサーチしておきます。

 

 

昔(わたしたちが受験をした時代)は、学歴こそが目的ともいえるほど、卒業後のイメージをしっかり持ってない学生が多かった。

 

 

でも今の時代にそんな状態だと、本当に卒業後、非正規雇用のワーキングプアになりかねません。

 

 

返済できる仕事に就くために、将来のイメージをしっかりリアルにイメージすることで、よりしっかり学べますしね。

 

 

こういった方法は、親御さん向けにセミナーでお伝えしていきますね。

 

 

(3)プランを2つ以上、作っておく


 

卒業後にどうなりたいか、のイメージを持つことが大事とはいえ、1プランしかなかった場合、社会の情勢が変わったり、ニーズ、本人の気持ちが変わった場合に危険。

 

 

知人の息子さんで「医者になる」と医大に進んだのに、「向いてない」と気づき中退し、その後、何をしていいか見つかっていない、という話もありました。

 

 

万一、気持ちが変わったとき、あるいはうまく進まなかったときに、別のプランがあるかないかで、すぐ方向転換できるか、分かれます。

 

 

うちの息子も、第一プラン以外に、ちゃんと考えています。

というか、第一プランが卒業後、スグ叶わないほど、ちとハードルが高いのね^^;

 

 

なので、そこに向かうためのステップに、まず挑戦するプランが、いくつかあります。

 

 

こういうことを、親子で一緒に考えていくことで、本当にやりたいこと、学びたいことを明確にし、卒業後にしっかり返済できる子へ育てていってほしいな、と思います。