《2つ前の投稿から続いています》
8月1日
自宅を出てから6時間。
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合計210kgの荷物を
空港チェックインカウンターへ預ける。
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家族4人はすでに疲れ果てている。
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楽しみはこのあとの空港ラウンジだ!
あと少しで段ボール箱達からも
また解放される。
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カウンターのお姉さんに、
必要書類を渡してゆく。
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「宮原田様、美緒さまの方が
観光ビザであるe-TAのため、
90日以内の帰国便のご予約がないと
ご搭乗いただけません。」
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出た。トラブル。
「いえ、それは大丈夫なはずです。
未成年の学生ビザに対して保護者として
ビジターレコードで入国しますので」
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困惑しているお姉さん。
目の前のデバイスは、完全に
「エラー」となっており、
今すぐ私の帰国便を90日以内の便に
予約し直さないと、
搭乗はさせられないと言う。
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いやいや、子ども達は
1年後の帰国便なのに
私だけ90日後の帰国便を
今すぐ取り直す??
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「あの、そんなはずはないです。
私はエージェントにも確認をして
ビザを準備していますし、
未成年の学生ビザで、保護者の入国は
現地カナダで許可されますから。
何組もの親子留学の方がこの方法で
入国されていますから。
大丈夫です。」
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お姉さん、困惑。
だって目の前のスクリーンは
エラーなんだもの。
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あちこちに電話をかける、お姉さん。
入れ替わり、少し先輩のようなお姉さんも
話を聞いては何か助言をしている。
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10分、20分…。
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30分。
座りたい。
荷物を運び疲れている子ども達を、
座らせてやりたい。
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これ、搭乗間に合うのか?
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「カナダでは入国の際、
e-TAでは90日以内の帰国便の予約が
条件となっておりまして…」
と、繰り返し続けるお姉さん。
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「はい。それは入国の際、ですよね?
カナダは未成年の学生に対して
保護者の入国を認めていますから、
私がちゃんと現地で手続きします。」
(だめだ、心を落ち着かせるんだ。
必ず大丈夫‼︎全集中‼︎)
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時間は既に4時50分。
搭乗時刻まであと約30分だ。
子ども達が楽しみにしていた
空港ラウンジでの休憩はもう、
できない。
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かれこれ1時間近く経過し、
もう疲れMAXな4人。
お姉さんは、まだあちこちに電話している。
「宮原田様、先程おっしゃっていた
美緒様の滞在方法を教えていただけますか?
ビジター、レコード?ですね?」
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「イエス、イエス。
マザー、ハズ イータ。
シー キャン カム?
ビジター レコード??
リアリー??
オーサンキューベリーマッチ‼︎」
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「宮原田様‼︎‼︎
カナダの移民局に確認したところ、
美緒さんの搭乗は可能だそうです‼︎‼︎」
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「はい。そうなんです…。」
(集中だー‼︎‼︎ 心を乱すなーっ‼︎‼︎)
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疲れと、ラウンジに行けない悲しさで
泣いてる子ども達。
まぁ、トラブルってあるよね。
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でも‼︎
誰も怪我してない。
みんな元気。
搭乗も間に合った。
大丈夫‼︎
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さ、行こう!
搭乗ゲートへ‼︎‼︎