ヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソンが初共演し、アメリカの国民的歌手ニール・ダイアモンドのトリビュートバンドとして活動した夫婦ミュージシャンの実話をもとに描いた音楽ドラマ。
物語の舞台は1990年代のアメリカ。
CDが普及しミュージック・ビデオが台頭、ティーンエイジャーが音楽市場のメインターゲットになっていました。
マドンナ、マイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストン……などなど、綺羅星のごとく大スターが活躍した時代でしたが、マイクが愛しているのはニール・ダイアモンドのような、アメリカの伝統的なポピュラー音楽をベースにした温かみのある音楽。
アメリカのミルウォーキーで、歌まねミュージシャン“ライトニング”としてステージに立ち続けるマイク(ヒュー・ジャックマン)。
その実態は地域のイベントや商業施設でライブを行い、共演者は定番のプレスリーやジェームス・ブラウン、ティナ・ターナー、バディ・ホリーといったアメリカ版「ものまね四天王」的な存在。
マイクはその境遇に不満を感じ、かつて抱いたスターになる夢はかなわぬまま、車の整備工として働きながら暮らしていました。
ある日、マイクは同じく歌まねミュージシャンのクレア(ケイト・ハドソン)と出会い、その歌声に心を奪われます。
お互いニール・ダイアモンドのファンということで意気投合し、ふたりは一緒に組むことに。
マイクは敬愛するがゆえに、ニール・ダイアモンドの歌まねはしてこなかったのですが、クレアから「真似ではなく、自分の解釈で歌えばどうか」と提案され、トリビュートバンド結成を決意します。
バンド名を“ライトニング&サンダー”に決め、音楽活動をスタートしたふたりは、程なく結婚。
小さなガレージから始まったふたりの歌声は、やがて街の人々の心を掴み、大成功を収めるのですが、そんな矢先、突然の悲劇が彼らを襲います。
ヒュー・ジャックマンの歌の巧さはもちろんのこと、
クレア役のケイト・ハドソンも素晴らしかった!第98回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたのも納得です。
ニール・ダイアモンドって誰?
1960年代から1980年代にかけて数々のヒット曲を生み、成功を収めたポップアーティストの一人とされる。ビルボードチャートの歴史上で、最も成功したアダルト・コンテンポラリーのアーティストとして、エルトン・ジョンとバーブラ・ストライサンドに次いで3位にランクされている。しかしながら50年を超えるキャリアの中で、来日の経験はなし。
マイクとクレアが意気投合し、トリビュートバンドを結成してどんどん人気者になっていくあたりは勢いがあって面白いです。
クレアがとてもポジティヴで明るくて良い人で、人生どん底だったマイクは救われました。
バラバラだった家族も一丸となって、ライブを盛り上げます。
ただ中盤で、クレアが大事故に巻き込まれてしまいます。
ネタバレ書いちゃいますけど、自宅で庭仕事をしているときに、暴走した車が突っ込んできて、左足の膝から下を失ってしまうんです。
服用した薬の副作用もあってか、クレアは重度の鬱状態に。
何年も外に出ることもできず、義足で歩くリハビリもせず、精神もすさんでしまいます。
もちろん幸せの絶頂から転げ落ち、未来が真っ暗になってしまうような事故だったのは分かるのですが…
実はこの映画「人はなぜラブレターを書くのか」の後に見ちゃったんですよ。
そうなるとさ、「命があっただけでもありがたいことじゃない!なにをいつまでもグダグダしてるの!」って思っちゃって。
脚が不自由になったとしても、クレアはアスリートやダンサーではありません。
キーボードは座って弾けばいいし、歌うことにはなんの支障もありません。
半身不随で寝たきりとか顔に大きな傷を負ったということでもないんです。
なのになぜ!?って思いがずーーーーっと付きまとって、後半は気分が沈みました。
マイクは音楽しか生きていく術もなく、ティーンエイジャーだった娘が一家の大黒柱になる始末。
病院で「治療費は保険でカバーされますよ」と言われるも、「ミュージシャンが保険になんか入れるわけがない」という台詞の切実さたるや…アメリカの医療費はものすごく高額ですからね。
だからマイクは、自分の体の不調をずっと隠し通してしまうんです。
ラストのライブシーン
本来であれば希望に満ちた再スタートなのですが、見ている方は哀しい結末しか考えられないので、いつそれが訪れるのか非常に辛い…
ちょいとやさぐれていたクレアの娘、レイチェル役のエラ・アンダーソンはとても良かったです!
マイクの娘である同年代のアンジー(キング・プリンセス)
最初は距離を置いていた二人が「マリファナ あるよ」みたいなところから仲良くなるのもアメリカっぽいですよね。
モデルとなったのは、アメリカの国民的歌手ニール・ダイアモンドのトリビュートバンドで「スイート・キャロライン」などのヒット曲をカバーしたマイク・サルディーナという実在のミュージシャン。
彼らの経歴はあまり詳しく残っていませんが、
リアルドキュメンタリーはこちら。
ショーの様子













