オクラホマ州サマーヴィルで、破壊の神ゴーザが復活した事件から2年。ゴーザを倒したスペングラー家の面々はニューヨークに移り、新生ゴーストバスターズとして日々を忙しく過ごしていた。
しかし、一家の娘であるフィービーはまだ15歳であることを理由に、母のキャリーや義父のゲイリーからメンバーを外れるよう言われてしまう。
自身を対等に見てくれない家族にフィービーは不満を募らせ、義父であるゲイリーはそんな彼女との関わり方に思い悩む。
そんなある日、かつてゴーストバスターズの一員であったレイの元に、1人の青年・ナディーム・ラズマディが、祖母の遺品だとして不思議な球体を持って現れる。
真鍮で出来た球体には、あらゆるものを凍らせる力を持つ最強のゴースト・ガラッカが封じ込められていた。
研究所での作業によって封印が解かれてしまい
ついに復活を果たしたガラッカ。
街が凍りついていく中、フィービーたちは団結して世界の命運をかけた戦いに挑む。
シリーズ誕生40周年の節目に誕生した本作は、1980年代に世界的ブームを巻き起こしたシリーズの第3作として2021年に製作された「ゴーストバスターズ アフターライフ」の続編。
なので、少なくともこれを見ておかないと、人物設定や流れがわからないです。
前作は田舎町でしたが、今回はNYが舞台。
元消防署だったあの初代バスターズ事務所が活動拠点に戻ったのが嬉しい!
様々な機械アイテムもほぼ初代と変わらず、全体的にアナログな雰囲気や懐かしさもあって良いですね。
あまり怖くない、ポップな幽霊たちも健在です。
ゴーストバスターズ vs ガラッカのメインストーリーの他、思いを残して亡くなった16歳の少女の幽霊・メロディと、
活躍場所を失ってしまって失意のフィービーとの交流が描かれます。
火事で亡くなったメロディと、球体を持っていたナディームは「炎」の象徴。
「氷」の象徴であるガラッカとの関係もポイント。
ストーリーは予定調和的にサクサク進むし、いわゆるポップコーンムービー。
新シリーズの主役と言えるフィービー役のマッケナ・グレイスちゃんはやっぱり可愛い。
2017年の「ギフテッド」の時は、まだまだ子供だったのに…
演技力はそのまま、美しくなりましたね!
ゴーストバスターズ旧メンバーのダン・エイクロイドそしてビル・マーレイやアーニー・ハドソンも出演していますが、
その衝撃はもう前作「アフターライフ」の方でやってしまったから、それほどインパクトはありません。
できれば旧メルバーに頼らずに、フィービー一家をもっと盛り上げて欲しかったな、とは思います。
ハリウッドもアベンジャーズ以降、目玉となる作品が無いような気がします。
インディージョーンズ
ジュラシックパーク
このゴーストバスターズも、全て1980年代のコンテンツ。
その時メインキャストだった俳優も、もう70代。
トム・クルーズだって60歳です。
レオナルド・ディカプリオやマットデイモンも50歳前後。
そしてこれらの映画、スターウォーズやミッションインポッシブルなども、パッと聞くだけで誰もが知っている有名なテーマ曲がありましたが、今の映画でそのような万国共通のヒット曲はありません。
若手俳優で、当時の彼らのように世界中誰でも知っているメジャーな「ムービースター」って…トム・ホランドとティモシー・シャラメぐらい?
未だに、60代70代のかつてのスターに頼っているようでは、ハリウッドもちょっと厳しいものがありますね。