冬ドラマ 雑感 | akaneの鑑賞記録

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歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

今クールで観ていたのは、以下3本です。
 

 

●おっさんずラブ リターンズ



2018年のシーズン1から、劇場版もあり、今回のシーズン3までメンバーも変わらず、楽しめるドラマでした。

田中圭君と林遣都君にとっては、ベテランの吉田剛太郎さんとの共演はとても勉強になっただろうし、この二人が何をやってもしっかり受け止めてくれるという信頼関係のもと、剛太郎さんがはっちゃけているのが、本当に面白かった。
剛太郎さん、本当にアドリブとか無茶ぶり全開だったと思います。

新たなカップル、井浦新さんと三浦翔平さんが、「光る君へ」では親子というのも笑えます。

 

「鎌倉殿」では悲運の頼家を演じた金子大地君が、ノビノビしているのも良かった(笑)

 

それにしても、田中圭君の可愛いこと!

あんなに甘えん坊を嫌味なくなく演じられる39歳はちょっといないぞ!!

まさに「はるたん」は田中君にしか演じられないですね。

 

 


「意図せずに視聴者を傷つける可能性があるため、LGBTの悩みや葛藤についての描写は避けた」

 

「男性同士の恋愛の中で萌えを提示するというよりは、男女の恋愛と同様に『恋愛ドラマを描く』」

 

というコンセプトは、日本の視聴者には適したアプローチだったのではないでしょうか。

同性同士だから面白いのではなく、少女漫画的な表現におっさんが真摯に取り組んでいるから面白いんですよね。


「今どきの働く男女の恋愛観」とか「男女の恋愛観の差」が巧く取り入れられていて、今回のシーズン3では、まさにマリッジブルーや、家事の分担(ゴミ出しの定義とか!)、嫁姑的なコントなど、女性目線の設定がリアルでした。

そして、男女であっても男性同士であっても、「結婚」したら「家族」になるんだな、というところも。
欧米のように「夫婦」「カップル」ではないんですよね。

 


このドラマのプロデューサーは3人の女性。
奇しくも「きのう何食べた?」も女性プロデューサーです。

男性同士の恋愛であっても、男性にはまだまだ理解されていないのか、リアルすぎてドラマにならないのか。
女性目線の方が、優しく繊細に描けるのかもしれませんね。

 

 


●不適切にもほどがある



これも面白かったですねー!
第1話は、かなり阿部サダヲさんのパワハラ発言が多くて、大丈夫か?と思いましたが、これは「敢えて」インパクトを与えた感じでした。
 

 

 


この映画でも、ジェネレーションギャップを描いていましたが、それをもっと拡大したストーリー。
クドカンさんも50代、色々とやりにくいと感じていること、多いのでしょう。
タイムトラベル物は、色々と落としどころが難しいのですが、そこは力技で押し切ってましたね。

 

最初は徹底的にコメディかと思いきや、第5話だったかな、スーツの件では泣きました。
だって、市郎と純子の運命が!!!
そんな結末を知ってしまって、この先どうやって生きて行けば……



ともかく、キャストが豪華でした!!
クドカンドラマということで、皆さん、こぞって出演してくださるのでしょうね。
池田成志さんが、地上波のドラマで歌って踊るなんて、絶対あり得ないこと!!
ビックリしました!!

ミュージカル仕立てになるのはなぜ?と思われた方もいると思いますが、クドカンさんのホームグラウンド「大人計画」の舞台では、歌のシーンは割とお約束。
かつては、星野源さんが、曲を書いたりしていましたから。

大好きな吉田羊さんが大活躍だったのも嬉しかった~。
ここでもファーストサマーウイカさんが出ていて、藤原詮子と清少納言の共演でしたね(笑)

 


1986年と2024年。
それぞれに良いところもあれば、悪いところもあります。
どっちが正しいとは言い切れません。

コンプライアンス意識の低い「昭和のおじさん」の市郎からは、令和ではギリギリ「不適切」発言が飛び出しますが、そんな市郎の極論が、本音でぶつかり合えない、コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくことにもなります。
 
色々がんじがらめで生きにくい令和ですが、女性には少し優しい世の中になったかな、とも思います。

 


昭和から令和へ、時代は変わっても、親が子を想う気持ち、子が親を疎ましく想う気持ち、誰かを愛する気持ちという変わらないものを大切に。
色々な考え方を受け入れる余裕を持って、生きましょう!
 

 

 



●Eye Love You


これに関しては、かなり書きたいことがあるので、別のブログにしますね!
 

 

 

 



【番外編】

●光る君へ

 

今年の大河ドラマは、紫式部。
平安時代を取り上げるのは、かなり珍しいのではないでしょうか?
絵巻物、ぐらいしか目にするものもありませんし、言葉もどうだったのか分かりませんね。
かなり現代的な軽いテイストのセリフになっています。
まひろの家が、あんなに困窮してあばら屋に住んでいたとは…

 


「藤原」氏ばかりで、ちょっと人物の関係性が分かりにくいですが、鎌倉時代、戦国時代と、争いばかりが続いたので、少したおやかな雰囲気なのはホッとします。

 


劇中の音楽に、チェンバロやリュートなど、西洋の中世の楽器が使われていて、それがとても新鮮で気に入っています。
時代としては合っていないし、日本の楽器の音でもないんですけど、ちょっと時空を超えた世界観が広がって素敵です。