キングスマン:ゴールデン・サークル | akaneの鑑賞記録

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謎の組織「ゴールデン・サークル」によって、ロンドンにある高級スーツ店を隠れみのにしたスパイ組織「キングスマン」の根城がつぶされてしまう。残ったのは、以前スカウトされて腕を磨いたエグジー(タロン・エガートン)と、教官でありメカ担当のマーリン(マーク・ストロング)だけだった。二人は敵を追い、同盟組織の「ステイツマン」の協力を求めてアメリカへ渡る。


前作に比べると、ややマイルドになっていたでしょうか。
あのぶっ飛び具合を期待して行くとちょっと物足りないかも。
惨殺シーンも割と少なめだったし、全体的にストーリーも分かりやすいかな。
前回、ITチップを埋め込んで人間を洗脳して殺すというのは、かなり無作為的大量殺人に感じました。
だって全く本人の意思関係なく対象にされてますからね。
それに洗脳されて狂暴になってしまった一般人を片っ端から殺すというのがちょっと…。
今回は一応対象者は麻薬常習者だし、ガンガン殺すのもその麻薬組織のメンバーということで、そこは多少緩和されたかな。
もちろん、治療のために麻薬を使用している人もあり、ジャンキーばかりが対象ではありませんが、そのこともちゃんと描いてました。

冒頭のカーチェースはスリリングでカッコよかったです。
BGMがプリンスのLet's Go Crazy なのもクール!

それにしてものっけからキングスマンの本拠地破壊、エージェントも皆殺しって…
それも銃撃じゃなくミサイルで爆破だから、もう「生き残ってました」とは言えませんよね。

ロンドンの拠点が全部破壊されてしまったので、今回はアメリカが舞台。
ケンタッキー州の醸造所「ステイツマン」が本部で、エージェント名も、円卓の騎士名ではなく、ウィスキー、バーボン、テキーラ、シャンパン。
カウボーイハットに革ジャンと装いもカントリーウェスタンです。

ハリーとエグジーの紳士スタイルが目立つとはいえ、キングスマンの世界観は一変していますし、秘密兵器もあまり沢山は出てきませんでした。
ハリーも今回は、記憶喪失状態からの復活ということで前作ほどパワー全開ではなく、あくまでもエグジーが主役って感じ。

エルトン・ジョンは隠し玉というか、相当面白い使われ方でした(笑)

でもロキシーも、そしてそしてマーリンも爆死させちゃうなんてーーーーー!!
マーリンは、すっごいナイフ持って初めての現場に出たはずなのに、全く使う気配もなく…

悪玉ボスのポピー(ジュリアン・ムーア)、ぶっ飛んでいた割には、最後がものすごくあっけない。
自白剤打たれて、あっさりパスワード言っちゃって、コロッと死んじゃうの。

エグジーもスウェーデン王女と結婚しちゃうし、残ったのはハリーだけ?
最後、テキーラ(チャニング・テイタム)がスーツ着こんで、後任者風にキングスマンにやってくるところで終わりましたけど、全然似合ってない!!
今回は毒性麻薬にやられてずっと冷凍状態でほとんど活躍していないので、次回作への伏線バリバリだよね。

でも基本的にはスピード感あるし、アクションも決まってて、ノリはPOPで面白かったです。