ロッキー・ホラー・ショー | akaneの鑑賞記録

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いや~もう楽しかった!超盛り上がり!
小池徹平君とソニンちゃんのカップル最高!歌うま~い!
東京ゲゲゲイの方々が開演前に「売り子セブン」として登場し、グッズを売ったり、使い方を説明したり、みんなで踊る「タイムワープ」の振り付けを練習したり、どんどんロッキーホラーの世界に引き込んでくれます。
「氷艶」で初めて名前を知った東京ゲゲゲイの皆さんはダンサーかと思っていたのですが、パフォーマンス集団なのですね。
メインのBOWさんは客いじりも巧いしビックリです。
こういうところで滑っちゃうとひとたまりもありませんけど、センス良いんですね。
劇中で、パンクしてしまう車を体現したり、複雑な騎馬戦のようなフォーメーションでバイクになったりするんですが、とても斬新なアイデアで感動しました。

あとサンシャイン劇場の舞台の大きさがちょうど良いです。
広すぎなくて舞台上がスカスカにならず、客席との距離も親密で盛り上がるには最適だったんじゃないかな。
先日の「アマデウス」と同じ劇場とは全然思えませんでした。

ストーリーはね、ま、置いといて、って部分もあるよね。
前半は結構面白いんだけど、後半というか最後のまとめが「え?」って感じで。
でもいいの。
アンコールで「タイムワープ」踊れればいいの(笑)

あと、訳詞が結構面白かったのではないかと思うのですが、あまりよく聞き取れませんでした。
英語のリズムをそのまま活かしてる部分も多かったし。
歌詞の内容が重要、という作品でもないので、音楽としての流れ重視で良いと思うしノリでOKっす。

そしてキャストのほとんどがミュージシャンということで、みんな歌が上手い!
女王蜂メンバーの生演奏最高!
アヴちゃん、凄いインパクト。
彼女のコロンビアがものすっごくデジャヴュなんですけど、どうしてだろう?
演技するのは初めてってパンフに書いてあったのに、絶対どこかで見たことある。。。
うー気になる。
ローリーさんのギターも武田君のサックスも素晴らしい!
オペラグラスいらないぐらいの席だったのですが、オープニングいきなりすぐ横にギターをかき鳴らすローリーさんが現われてテンションマックスでした。

 

ISSA君の歌のうまさよ!DA PAMPだよ!凄いシャウトだよ!キャー!
それに芝居も巧い!ビックリした!

徹平ちゃん&ソニンちゃんのブラッド&ジャネットのバカップル。
もう可愛いのなんのって。なんか2人の体形も同じような感じなのよね。
古いアメリカのアニメをパロッたような、デフォルメしたキャラ。
オリーブが「ポパ~イ!」っていうような感じね(わかるかな?)
清純なんだけど、どこかズレてておばかさんなの。
結構エロいことやらされてるんだけど、キュートなの。清潔感あるの。
でも二人とも歌うと爆うま!その落差にもやられる。
徹平君、本当に歌上手くなったよね。
WATの頃は、ライブでもちょいちょい危なっかしいところあったのに。
(お姉さんは、デビューの頃からライブに行っていたのだよ。握手会も行ったよ。)
ミュージカルを始めて、その上演ごとにどんどん上手くなっていくからもう驚き。
ドラマなどでは、真面目でウブな役が多いけれど、今回のように振り切った役にキャスティングされて嬉しいな。
彼にコメディセンスがあること、これで充分アピールできたと思うから、また役の幅が広がりますね。楽しみ!

ソニンちゃんは歌のうまさはもちろんのこと、あのキュートさは唯一無二の存在!
セリフも抜群に巧い!滑舌が良くて、耳に心地よいし歌詞もよく聞き取れるんです。
そして、まぁとっても素敵なバスト(笑)

そしてそして我らがフルチンこと、古田新太。
なんなんだ!もう。面白過ぎる。
力抜いてるのか入れてるのか分かんない。
自由自在。
でもこの作品が大好きってことはビシバシ伝わってきます。
「足跡姫」「髑髏城」と、ちょっと私としては消化不良だったので
全開の古田さんが見られてうれしい!

吉田メタルさんはねー、
このメンバーの中でソロを歌うにはちょっと弱かった。
で、メタルさんが人造人間って…あれ?どっかで観たぞ?
そう、春に公演したヤングフランケンシュタインです。
ここでもメタルさんはモンスター役でした。
この2作品、凄く共通点が多いんです。

森の奥の不気味な城に住むマッドサイエンティスト。
フランクン・フルター博士とフレデリック・フランケンシュタイン博士  
ヘンテコな使用人が住んでいること。
リフラフもアイゴールもせむし男。
トランシルヴァニア星人と、トランシルヴァニアのフランケンシュタイン家。
清純なジャネットと身持ちの固いエリザベスの性の解放というところも。

もっと調べてみると
ヤングフランケンシュタインは1974年の映画で、2007年に舞台化。
ロッキー・ホラー・ショーは1974年に初演で、1975年映画化。

同じ時期にこんなに共通点のある演目が存在して、パクリ?とか問題なかったのかしら。

舞台の完成度で言えば、今回のロッキーホラーショーが圧倒的勝利です!
やはりこれだけ長い間、繰り返し上演されるだけのポテンシャルがありますし、キャストも今考えられる最高のメンバーだったのではないでしょうか。
やっぱりミュージカルはちゃんと歌える人じゃないとダメです。はい。

でもって、翌日以降もずーっと頭のなかで「タイムワープ」が流れっぱなしです。
アゲインを浴びて~!!
あ~もう1回観たかったな~!
wowowでやらないかしら。

 

 

色々頭から離れないので、DVDを借りてみました。
映画はもっとエログロかな?と思いましたが、なかなかこちらもポップで。
70年代にこんなの作ってたとはね!この時代のハリウッド、凄いよね。
それにフルター博士のティム・カリーが素敵!
古田さんはマツコさんっぽいっていうか、ちょっとおばさん風味があるんだけど
こちらはまさにデビットボウイとかプリンスみたいな両性具有なセクシーさ!
彼がホーム・アローン2のあの間抜けな泥棒さんだったとは…。
リフ・ラフのリチャード・オブライエンも眼光鋭くセクシー!

 

やっぱりこれは伝説の作品です!