六月大歌舞伎 浮世風呂 | akaneの鑑賞記録

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ちょうど銀座での打ち合わせがあったので、時間調整して幕見へ!
平日昼間でしたが、ほぼ幕見座席は埋まるほどでした。

暗転の後、パッと照明が付くと、上手上方から斜めに朝日が差し込む風呂屋!
その演出が本当に美しくて、一瞬で心を掴まれます。
猿之助さんの踊りは本当に自由自在、変幻自在。
そしてやっぱりスウィングしています。
裏拍が跳ねてる感じがするんですよね。
だからベッタリしないで躍動感が溢れてて音楽とのシンクロ具合が心地よい。

 

手ぬぐいを使ってひとしきり踊ってたら、なめくじ登場!
横座りでずりずりって移動してくるんですが、おしろいなのかな?白い跡が付いてるの!
着物の色がオレンジ色とグレーなのが斬新だなぁ。
頭には触覚ついてるし、着物に「なめくじ」って書いてあるの凄くない?!
流しの隅からいつも見てました。。。好きです。。。
ってなめくじに告白されちゃうんですよ!
もう発想が圧倒的に想像を超えてる。
種之助君がこれまた踊り巧いんだ。
猿之助さんに引けを取らず、堂々と色っぽく可愛いなめくじ。
でもね、モテ男三助さんはなめくじなんぞに興味はなく
塩まいてサッサと追っ払ってしまいます。かわいそー。

そうこうしていると、今度は意味もなく(笑)半裸の若者が桶持って登場!
三助と立ち回りを繰り広げ、最後はピラミッド型に積み上げた桶の上で、超ドヤ顔の見得を決めておしまい。
どんだけ自由なんだ!訳わかんないぞ!面白いぞ!
ホント「歌舞伎ってなんでもあり」を堪能できます。
30分足らずの演目ですが、昼の部では一番人気だったのも分かりますね。