次の日、私は登校しながら、昨日のリョウタ君の笑顔を思い出した。可愛くて、リョウタ君らしかった。口角が上がって行くのを感じながら、靴箱に手を伸ばすと、カサッという音がした。

『今日の昼休みに、屋上に来て下さい。』

「誰?手紙に名前も書いてない…?」

そして、昼休みになると、約束通りに屋上へ向かった。すると、数人の女子がいた。

「あんたがリョウタ君の隣の人?」

「そうだけど、何かな?」

「あのさ、隣だからって調子乗ってない?いっつもしゃべっててさぁ。しかも昨日は二人っきりで星を見たんだって?どうなの?」

「どっ、どうなのって言われても、そんなー。」

(何て説明すればいいのー?)

その時だった。

「声が聞こえると思ったら、どうしたの?皆で固まって。それに、ここって立ち入り禁止だよね?」

「っ…な、何で…」

「ずらかるよ!!」

バタバタと走って、女子たちは帰ってしまった。

「り、リョウタ君、ありがとう!」

「バーカ、声がするから行っただけだ。あーゆーのめんどくさいんだよ。キャーキャー騒ぎやがって。」

リョウタ君が好きー。いつも、リョウタ君の顔を見るたびドキドキして、授業も集中できない。

今だって、心臓が早く鳴って、顔が赤い。 リョウタ君なんて、意地悪だし、猫かぶりだし。
でも、好きになってしまった。

こんなキモチ、はじめて。

16の夏、私はキミに恋をしたー。


つづく