現れたその子は、まるで天使のようだった。

優しげなたれ目、長く伸びたまつ毛、透き通るような白い肌、ウルウルした唇、茶色で、かるくウェーブがかかった髪の毛は、胸のあたりまで流れていた。背は小さくて、まるで、お人形さんみたいだった。女の子の理想が、ギュッと詰まってできたようだった。

皆は声を失った。 その女の子は、皆を見回すと、こう名乗った。

「森野ユキナです。よろしくお願いします。」

透き通るような、高らかな声だった。

「えー泉は、アメリカからきた。日本語もバッチリだ。急に、お父さんが亡くなってしまって、親戚に引き取られている。皆、仲良くしろよ~席は、田中の隣だ。」

ユキナちゃんは、席までたどり着くと、優雅に着席した。

リョウタは、ユキナちゃんと目が合うと、カァッと顔が赤くなった。

(っーー!!!)

リョウタのこんな顔、初めて見た気がする。

ユキナちゃんが、リョウタを好きになったら、手ごわいライバルになるかもしれないー。


つづく