ピルルルル…

スバル君としばらく話していたら、ケータイがなった。

「はいもしもし~」 「ユウナ…なんで何処かに行ったの…?」

ドクン…

その声を聞いた途端、一気に血の気が引いた。

「タ…ケル…」

「早く帰ってきて。さもないとお仕置きだから。」

お仕置き。

今私が最も恐れていること。

また、刺されなきゃなんないの? また、殴られなきゃいけないの?

そう思うと、震えが止まらなかった。

「あ…あ…」 「ユウナの居場所は、分かってるから。来ないんなら、こっちから行くわ。」

「い…いやああああああ!!!!!!」

ゴトッ

私は、恐怖のあまり叫んでしまい、ケータイを落とした。

プープー…

ケータイの音が、ただ鳴り響いていた…

「どうしたの!? まさか…タケルか!?」 「うん…」

「クソッ!」

ピーンポーン…

「僕が出る!麻生さんは、隠れてて!!」 「うん!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガチャッ

「何だよ…タケル…」 「誤魔化すな。ユウナはどこだ?」

「は?知らねーよ。麻生さんなんて。」 「お前の家にいるだろ。一緒に逃げたんだから。」

「そのあとは、別れたよ。」

「じゃあ、仕方ないなぁ~」

そういうと、タケルはケータイを取り出して、麻生さんに電話をかけた。

(しまった!)

ピルルルル…

俺の部屋で、ケータイの着信がなった。

「いるじゃん。」 「ああいるよ!!けど、行かせねえ!!」

「どうしてもってんなら…仕方ないか。」 「はぁ?」

タケルは、どこからか、金属バットを取り出した。

かと思うと、『ガキン!!』という鋭い音が聞こえ、俺は立ち上がれなくなった。

「っ…何でこんな事すんだよ!!」

「こんな事…?これは、俺なりの愛情表現だ。」

「違う!!そんなものは、愛でも何でもない!!ただのDVだ!!」

「チッ…」

ガキン!!

またしても、鋭い音が聞こえたかと思うと、俺は意識をなくした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

イヤダ…怖い!

やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて…!

私は、押入れに隠れていたけど、やがて誰かの足音が聞こえ、ガタッとドアが開いた。

「ユウナみぃ~つけたぁ~☆」

つづく