「いやあああ!」

ガシッ

「こんなところで何やってんだよ。
帰るよ。」

帰る⁉またあの恐ろしいところへ⁉
嫌…嫌だよ…

恐怖のあまり、息が出来なかった。

体全体に鳥肌が立って、手足が、これでもかっていうくらい震えていた。

「帰れないよ…帰りたくないよ!」

怖くて、声が震えた。

ダンッ!

「痛っ…」

タケルは、私の肩を掴んだかと思うと、そのまま壁に押し当てた。

肩つったかも…

「何でお前はいつもわかってくれねぇんだよ!」

「え…?」

「俺がどんだけ愛してやってると思ってんだよ!」

「っ…」

こんなの愛じゃない。
ただのDVだ。

何もかも狂ってしまい、そんな事にも気づいてない彼。

私は、ふつふつと怒りが募ってきた。

「だから俺は…『バシッ』痛っ…」

気づくと、私はタケルの頬を思いきり
ビンタしてた。

後戻りができない状態となった。

「いい加減にしてよ!束縛する事が愛⁉彼女を傷つける事がまんざらでもないの!?
間違いに気づいてよ!ねぇ!」

これには驚いたようで、タケルは、
叩かれた頬を抑え、呆然としてる。

「そうだぞタケル‼」

いつの間にか、スバル君がそこに立ってた。

「お前、麻生さんの気持ち、考えた事あるか?
大好きだった彼氏に傷付けられて、
だけど、どうしても嫌いになれなくて‼
こんだけ辛い思いさせて、何とも思わないのか‼」

「あ…俺…」

タケルは、しばらく動揺していたけど、予想外の行動をとった。

「ユウナ…ゴメン…ごめんなぁ!
もう一度やり直したい…!
だから、帰ってきてくれ!」

つづく





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