デフレ脱却への勘違い | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「各種経済指数を見ると日本経済はデフレ脱却どころかデフレ悪化の状態です。デフレは貨幣現象との安倍総理の考えが根本的に間違っています」


『デフレ脱却には正しいお金と借金の知識が必要』

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『お金の意味をご存知ですか?』

実は、私も昔は素朴な財政破綻論者でした。統計を見ると政府の負債が毎年、増えて行くのに漠然と不安を感じていました。借金は返すのが社会の常識です。そんな中で政府が借金を返さなくて大丈夫なのか?と本気で心配でしたが、お金の意味を理解する事で不安が払拭出来ました。お金って何だか分かります?

『お金は移動可能な借用書』

インターネットの仕組みが分からなくとも電子メールが使えるように、お金が何なのか分からなくとも使う事は出来ます。お金を金銀財宝と似たモノだと勘違いしている方も多いと思いますが、それ自体には何の価値が無いタダの「紙切れ」です。お金とは、実はタダの借用書、それも移動可能な借用書なのです。

『物々交換など無かった!』

「21世紀の貨幣論」という著作に詳しく紹介されていますが、実は世界のどこにも物々交換の社会は存在せずモノの貸し借りの記録が徐々に発展して、現在の貨幣経済に進歩した事が分かっています。確かに、私も部活などで合宿した時にモノが足りなくなると友人と貸し借りして補充した記憶がありますよ。

『お金とは借金である』

仮に皆さんが労働して30万円の報酬を得たとすると30万円分の借用書を渡されたのに過ぎません。この借用書は移動可能なのが特徴です。それ故この借用書を持って、お店に行って商品と交換する事が出来ます。この「借用書=お金」ですが、回り回って皆さんの手元に来た訳ですが、何処で産まれたのでしょうか?

『お金は国が借金して産まれた』

これは信用創造と呼ばれるプロセスですが、お金が借用書であるが故に誰かが借金しないとお金は産まれないのです。皆さんが住宅ローンなど組んで家を建てて借金をすればお金は誕生します。そして一番大きなお金の発生源は政府の借金です。つまり皆さんの使っているお金は元を辿れば政府の借金なのです。

『政府が借金を全部返したらお金が消える』

借金をしてお金が誕生しているのですから仮に借金を返してしまうと、お金は理論上消えてしまいます。ですから仮に日本政府が消費税を100%くらいに増税する一方で公共事業や福祉をゼロにして借金をひたすら返済したら、お金が消えて無くなってしまいます。まあ現実にはその前に経済破綻が起きますけどね。

『金貸しの気持ちになって考える』

金貸しにとって一番良い借り手は、元本を返済せずに、金利だけ永遠に払ってくれるお客さんです。身近な例だとカードのリボ払いが似た形態だと思います。では何故、個人が借金した場合に元本を返済するかというと、人には寿命があるからです。金貸しは我々が死んで貸し倒れになるのが心配なだけです。

『政府は、死にません!』

そのように考えると、政府は非常に有望な貸出し先ですよね。政府には寿命が無いので死にません。同様に政府ほど永続性はありませんが、企業にも原則、寿命はありません。株式会社の株式も、一種の借金だと考えると解り易いと思います。元本を資本金、金利を配当金と見れば、株式は利息利益変動型の借金です。

『銀行預金とは、強制借金です!』

皆さんは、銀行口座を持っていると思いますが、預金とは、銀行に対する強制的な貸付金です。
ATMに1万円入金するという事は、銀行からすると1万円を無理矢理、借金させられているのです。預金残高が多い銀行は大きな銀行と同意語ですが、これを示して借金だらけで銀行が潰れるゾ!と騒ぐ人はいませんよね。

『日本政府の借金は何も問題ナイ』

つまり政府の負債とは、株式会社の資本金や銀行の預金残高に近い存在であり、これを返済してゼロにするというのは、資本金ゼロの会社、預金ゼロの銀行と同じで莫迦げた発想です。むしろ国債発行残高の多さは、国の誇りであり政府の偉大さを示す指標です。我々は国債発行残高が多いのを自慢すべきです。

『政府の負債の注意点』

政府の負債で注意すべき点は、国債の金利とインフレ率です。日本国債の金利は人類史上最低水準。インフレ率はマイナスのデフレです。外貨で発行している国債はゼロですので、金利が急騰した場合は日銀に買わせて金利を抑制する事も出来ます。つまり日本が財政破綻する可能性はゼロで、世界一財政は健全です。

『問題は政府の負債ではなく国民経済』

今の日本の問題点は政府が自分の借金ばかり気にして国民経済を考えていない事です。「合成の誤謬」とは言い得て妙で政府が、借金を減らそうとして公共事業を半減し、消費税を大幅に増税した結果、逆に政府の負債の対
GDP比は増えてしまいました。お金とは社会を上手く運営する為のシステムに過ぎない証でしょう。

『経世済民を真剣に考えろ!』

日本の国力の源泉は何かと言えば国民の皆さんの労働です。今の日本経済はデフレですが、コレが意味するのは我々が働き過ぎという事です。日本民族の勤勉さは数万年の歴史の積み重ねによるモノで簡単には直りません。とすれば、この総需要の不足を解消する方法は唯一、政府による積極財政しか無いと断言出来ます。

『デフレは貨幣現象ではない!』

日本政府の子会社の日銀は国債を買いまくって政府の借金をチャラにしていますが、リフレ理論に基づくデフレ脱却に失敗しています。残る方法は、消費税の減税または廃止による景気刺激と、半減された公共事業の倍増による、持続的な経済成長、つまり積極財政以外に方法はありません。政府の借金恐るに足らずです。

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「コーネリアス/太陽は僕の敵」

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