高度経済成長論 | 「国家戦略特区」blog

「国家戦略特区」blog

ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

『資本主義と共産主義が対立する冷戦的思考との決別』

平成の日本も高度経済成長になって欲しいです!とのお考えの方は、発信力強化の為に以下のリンクをクリックにてご支援のほど宜しくお願いします。


人気ブログランキングへ


『石器時代ですら社会にはルールがある』

前回のコメント欄にて、新自由主義者(ネオリベ)が規制緩和を求めるからと言っても、石器時代の社会ですら共同体には規制があったハズで、人類が生きている以上は、何らかのルールは必ず存在するというご指摘をソウルメイトさんから頂きました。全くその通りで、ネオリベは人間社会の基本も知らない連中です。

『公共投資が経済成長のエンジンというのは常識』

また同様に、公共投資を対GDP比で固定して財政出動を経済成長のエンジンにせよとの主張について、そんなモノは80年代以前では社会の常識であり、安倍総理がそれを知らない訳が無い。三橋氏らの主張が新鮮に見えるのはネオリベのお陰という指摘をmoshi8ifさんから頂きました。全くその通りだと思います。

『社会主義・共産主義って一体、何だろう?』

この手の公共事業拡大などを主張すると、お決まりなのが、社会主義者、共産主義者のレッテル張りです。しかし、そもそも社会主義や共産主義が一体何だか分って批判しているのでしょうか?財政拡大したり規制強化するのは共産主義なんですかね?共産主義の正体についてマネーの面から考察致します。

『社会主義や共産主義とはマネーの否定である』

共産主義を端的に表現すると貨幣経済の否定と捉えられます。つまり社会主義や共産主義においては、実は資本主義と同じで、お金をモノとして考えているのです。マネーを金銀財宝と同じに捉えているから、格差の元凶として、共産主義はマネーを否定しました。お金が廻る事で社会が調和する側面は無視しています。

『お金を否定した社会とはどのようなモノか?』

具体的には、共産主義国家では、出来るだけお金が無くとも暮らせるようにしていました。例えば、今でも共産党が盛んに主張している、医療費や学費の無償化、家賃、公共交通機関、水道光熱費なども無償化か最低限の料金への抑制などです。お金を憎悪し社会から極力排除しようというのが共産主義なのです。

『究極の共産主義とは?』

このようなお金の排除を進めて行けば、最低限の食料や衣服や日用品も無償化されるでしょう。ここで気付くのは、これは刑務所に似ているという事です。もう一つは何処に何が必要かと云うのをイチイチ計画する必要が出て来る点です。つまり計画経済は結果でありマネーの排除が先だったと考えています。

『お金はモノではないシステムだ!』

私は、お金はモノではないと考えています。日本円は日銀が発行する移動可能な借用書です。ただの紙切れでそれ自体に価値は有りません。つまりマネーは、それが成立する為のシステム全体なのであり、それ自体は善でも悪でもありません。この事を、共産主義は理解していなかったのでは無いでしょうか?

『ネオリベと共産主義との類似性』

私は新自由主義(ネオリベ)は、お金をモノと考えている点が、共産主義と非常に良く似ていると考えています。ただ共産主義がお金を憎悪しているのに対し、ネオリベは礼賛しているのが対照的ですが、お金の捉え方が一緒なのです。黒田日銀などのリフレ派がお金を刷れば景気が良くなるとしていたのが良い例です。

『マネーを崇拝する故に何でもビジネスにする』

ネオリベは、共産主義とは反対に何でも民営化、つまり金儲けの道具にするのが大好きです。水道民営化や発送電分離など、国民生活の基本までビジネスにしようとしています。共産主義とは逆でお金が総てという社会が理想です。これもまた極端な社会でしょう。お金はシステムなのですから調和が大切です。

『ネオリベはチャイナの大発展をどう捉えているか?』

ここで一つの疑問なのですが、民営化や規制緩和が大好きなネオリベからすると、国営企業と規制だらけのチャイナの経済成長をどのように説明するのでしょうか?チャイナの実態を見ないで、日本を悪く言う点で、彼らは完全に反日サヨクと同じです。日本の外で起きている都合の悪い現実から目を背けています。

『悪い意味での統合の実現』

チャイナのドルベースでの名目
GDPは日本の倍近くまで成長しています。これは国防上の重大な危機です。共産党独裁のチャイナは、共産主義の欠点であるマネーの排除を否定した結果、システムとしてのお金が上手く機能してしまったのです。しかし環境破壊や格差拡大など悪い統合のお手本となってしまっています。

『今と真逆の日本の高度経済成長』

高度経済成長の日本は、今より遥かに規制が厳しく、自由化や民営化が進んでいませんでした。今より遥かに深刻な人手不足が恒常化し、リフレ派が吹聴する供給制約ばかりでしたが、経済成長は今より遥かに高く政府も毎年増える税収をいかに使うかが仕事だったそうです。勿論、今のデフレとは無縁のインフレです。

『高度経済成長の日本こそ取り戻せ!』

多くの若者を戦場で失い人手不足に悩まされていた当時と、今の日本は奇しくも同じ人手不足になりつつあります。取り戻すべき日本は、正に高度経済成長期の日本に他有りません。仮にですが安倍総理が、移民を入れたり、規制を緩和したり、緊縮財政など行おうとした時は、全力で阻止するのが良識派の義務なのです。

人気ブログランキング参加中。いい加減現実を見るべき!とのご意見の方は、以下のリンクをクリックにてご支援のほど宜しくお願いします。


人気ブログランキングへ



「ロバート・バーマー/I DIDN'T MEAN TO TURN YOU ON」


言論ポータルサイト『進撃の庶民のブログ』は行き過ぎたグローバリズムなどに警鐘を鳴らすブロガー支援目的のサイト。毎週水曜日にコラム寄稿。