三橋貴明論 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。



『三橋貴明論』政治的実践主義者


お知らせ:平成26年7月25日締切『外国人建設就労者受入事業告示案』パブリックコメント募集中。皆様の批判の声を政府に届けて下さい。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155140302&Mode=0
関連エントリー「これは酷い!『外国人材活用・緊急措置』解説」
http://ameblo.jp/minusa-yorikazu/entry-11892025805.html
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『政治家としての整合性』

私は、三橋貴明氏を「政治家」であると考えています。三橋氏の今迄の言論活動を振り返ると、そのように理解するとツジツマが合うのです。

また、藤井聡氏や中野剛志氏は、政治的な活動を行えば、その時点で政治家である。という趣旨の主張をされています。そのような観点から見ても三橋氏の活動は合点が行きます。

『言論人としてはマイナスの活動』

例えば三橋氏は自民党員でありそれを公表しています。これは言論人としては非常にマイナスです。基本的にメディアは、政治的に中立を装いたいものですので、特にTVなどには出にくくなります。いわゆる評論家やコメンテーターの類いの人々にとっては、たとえ党員であっても、普通はその事実を隠したいのではないでしょうか?

『メディアを敵に廻す』

また三橋氏は「マスゴミ崩壊」という本を出版しています。これは、徹底的なメディア批判の本であり、私の読後感は、『TVラジオをはじめとする大手メディアには、この人一切出来る気が無いのだな・・・・』でした。実際には、この後メディア出演を加速させています。

『フジを批判してフジに出演』

さらに三橋氏は、有名な「フジテレビデモ」にも参加しています。(正確にはフジテレビ前の街宣)これはリアルタイムでネットの中継を見ていましたが、これは最悪「フジ産経グループから出入禁止」になるリスクがある行為です。私は「よくこんなリスクのある事が出来るなぁ」と感心したものです。しかしその後、BSフジにも出演しています。

『参院選挙に敗北』

また参院選挙に立候補して敗北した事は周知の事実ですが、これは言論人としては、非常にリスキーです。例えば、同じ参院選挙に立候補した藤井厳喜氏は、CH桜のレギュラーを失っています。また三橋氏は自民党の比例区から立候補する理由を、小政党や新党から立候補した場合、大量得票しない限り当選出来ないから、と説明しています。これは彼が本気で当選することを目指した証拠です。また田母神氏の都知事選挙の全面的な応援なども言論人としてはリスクが高いと思います。

『メディア出演を加速』

そして面白いのは、三橋氏が、政治的な活動やメディア批判を行うほど、その後のメディアの露出が増えたという事実です。これは一種の炎上商法?であり評論家やジャーナリストという立場で考えた場合、危険度が高過ぎます。しかし、三橋氏が「政治家」である・・・と理解すると非常に整合性が取れるのです。

『親アベ反アベ双方から攻撃』

三橋氏に関しては、幾つか批判があり、有名なところではWJFプロジェクトの一連の三橋批判があります。それについて考察してみたいと思います。

当時、私からするとWJFが突如として三橋批判を始めた時は全く意味不明でした。今、それらの批判を振り返ると、確かにWJFに先見性があったと認めざるを得ません。

『政治ですから・・・』

しかし、それでも今から振り返って当時の政治状況を考えると、マスコミバッシングを受けていた麻生政権を応援し、第二次安倍政権を支援し、参院選挙でも赤池氏を支持(恐らくこれは水島氏からの依頼と想像出来ます)するなど、一連の流れは、「政治家」三橋貴明として考えると十分に理解出来ます。

『政治的な妥協は必要』

竹中平蔵氏を登用するに当たり、安倍総理が水島総氏に対し、「これは政治ですから」と発言したのは有名な話ですが、この妥協を繰り返さざるを得ない三橋氏の状況こそ、「これは政治ですから」なのです。

『自分も同じ判断ミスをする』

正直に告白すると、私自身も第二次安倍政権以降の流れは、三橋さんと全く同じ認識をしておりましたので、それに関しては三橋氏を含めて判断ミスがあったと思います。(特に赤池氏には消費税増税の件で議員辞職を求める手紙を送りました。)

私個人の見解としては、消費税増税が総ての分水嶺であったと考えています。増税決定後の安倍政権は、財政政策に対して無力となり構造改革路線に急速に舵を切ったと判断しています。もちろん、総理自身が以前から新自由主義者であった事は間違いありません。

『先見の明がある人々』

主にTPP交渉参加に対し、決定的に安倍政権に拒否反応を示した感度の高い言論人、例えば評論家の「中野剛志」氏や「佐藤健志」氏や、ブロガーだと「正党」氏などがこれに当たります。これらの人々の先見性と洞察力の高さに対して、私は本当に敬意を表したいです。私の「閾値」は、これらの人々より「鈍感」だったのです。

『安倍信者から敵視される』

また、ネオリベ的な政策に邁進する安倍政権に対して、私より更に鈍感で現状認識が出来ない、「保守ビジネス論壇」「JKリフレカルト」「B層ホシュ=ネトウヨ」などから、三橋氏は直接的あるいは間接的に攻撃を受けています。つまり、親アベ、反アベ双方から攻撃されているのが「政治家」三橋貴明氏の現在なのです。

『言論人の賞味期限』

私がこの30年以上の保守論壇を俯瞰した場合、一番多くの意見について賛同出来たのは「渡部昇一」氏です。その後、渡部昇一氏の後を継ぐかに見えたのが「小林よしのり」氏ですが、女系天皇論で一気に凋落しました。(私は彼が雅子妃に対して、個人的な思い入れが強すぎるのが原因と見ています。)「倉山満」氏に至っては半年程度が、言論人としての賞味期限でした。

『レジームチェンジが起きている』

現在、そのように見た場合、三橋貴明氏は、言論人としてこれだけ社会情勢が変化する中で、確かに生き残り続けています。今、世界ではポスト・グローバリズムを見据えた数十年に一度の思想の大転換が、起きているのです。

『感覚的に何が正しいか理解する』

それは、例えば原発事故などの微妙な問題に対しても、三橋氏は正しい回答を出し続けています。これは高木克俊氏の指摘ですが、三橋さんのセンスの良さ、思考の筋の良さを示すものです。音楽のセンスが無ければ、そもそもミュージシャンになれないと同じです。そしてセンスが悪く思考回路がオカしいと、ツジツマが取れなくなり詭弁だらけになります。しかしそれと比べて、体系的にロジックがしっかり出来ていると、様々な問題に対して間違った答えが出ないのです。

『議論に強くなる進化する理論』

三橋さんの面白いところは、そのように一貫性のある思考をしている故に、理論が深まるという部分です。例えば、討論でも以前は論破的出来なかったテーマに対しても、次の議論の時はしっかり落とし前を付ける強さを持っています。


『政治的実践主義者』


そして私自身もそのような三橋さんを支援したいとの思いから「新世紀のビックブラザーへblog」の本編に3本のエッセイを寄稿しています。お目を通して頂ければ幸いです。以上の様な観点から、今後も
三橋貴明氏の『政治的実践主義者』としての行動に、目が離せないと考えています。

『コリアン・プロスティテュート・プロブレム』
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11578921049.html
2013年7月24日「新世紀のビックブラザーへ」掲載
『構造改革すべきはどちらなのか』
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11452892470.html
2013年1月20日「新世紀のビックブラザーへ」掲載
『レーガン政権は本当に新自由主義だったのか?』
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11370982979.html
2012年10月6日「新世紀のビックブラザーへ」掲載



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