空飛ぶ教室✈「表情や泣く姿から~赤ちゃんの”コトバ”のはじまりを探そう♪」PART3 | みぬまっくワールド!さいたま市子育て支援センターみぬま(旧称さいのこ☆見沼区)

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そんな「あるある話」や「えー、そうなんだ~!」「これってたいへん!」などなど
みんなと一緒にここでいっぱいおしゃべりしたいな。

2023年1月~3月のテーマは「赤ちゃん・子どもの“コトバ”のはじまりを探そう♪」です。

 

1月のテーマは、「これも、赤ちゃんのコトバ!?表情やしぐさの伝えてくれていること」

 

前回の記事では、「赤ちゃんの“コトバ”のはじまり」を、「泣く」ことについて改めて考えてみることから始めてみようと、うまれたてのMちゃんの動画を紹介しました。

 今回は、生後2か月のHiちゃんの“表情”と、1歳4か月のHaちゃんの“泣く”姿から、考えてみたいと思います。 

 

◆「いらないったら、いらない!」――Hiちゃん(2ヶ月)

 

こちらは、生後2か月のHiちゃんです。お口をぎゅっとしてる感じに見えますが、これはどんなシーンなのでしょう?(K)

 

W)ママは、はじめての赤ちゃんなのですが、よくわかっておられて。「もうちょっと飲ませたいなと思ってあげると、“もういい”と。それから、夜まとまって寝てもらいたいこともあって、まだおなかがすいてないみたいだけど、眠る前にあげておこうと。そうしたら、「わたし、いまは、いらないんだ!」って、このお顔になったのね。それでママは、Hiちゃんは2ヶ月になったばっかりなのだけども、「こんなにはっきり意思表示できるんだね、わかったよ」って、そういう写真です。

 

K)ママの方も「あ、これいらないよって意思表示なんだ、ってわかって、わかったよ」ってできたのが、すごいですね。ちっちゃいうちは特に、親も初めてなんで、何時間おきに飲ませなきゃいけないんじゃないかとか、飲まないと寝てくれないんじゃないかという思いの方が強くて、赤ちゃんの表情をよく見てなかったなと思いました。

 

W)飲みが足りてるかな、どうかなとかとか心配になったり、・・。周りがママの責任のように言ったり、いろいろあって・・。

 

K)そう。目の前のこの子の表情を見て決めていいんだっていうか。なかなかそれも難しいと思うけど、それをしていかないと、この子じゃなくてマニュアルばかり見た育児になっちゃって、この子からするとどうなのかなっていうところを忘れがちになってしまうんですよね・・。

 

W)ともすると、育てにくい子なのかなって心配になったりもしますね。その子その子の育ちなのだけれども。

 

K)書いてある通りにいかないっていうことで、必要以上に苦しくなっちゃうなって。今日、表情とかしぐさの伝えていることっていうテーマなのですが、この表情はこういう気持ちですって答えがあるとか、正解をわからなくちゃいけないとか、そういう意味ではなくて、こちらの呼びかけに応えてくれたり、赤ちゃんの方からの表情やしぐさが、自分が思っているよりも、いろんな気持ちや意志を含んでいるかもしれないって思えるだけでいいのかなって。こうなの?違うの?わかんないなって子どもに聞いたりしながらやっていくのでいいのかなと。

 

 

◆しまじろう恋唄――Haちゃん 1歳4ヶ月

K)1歳4か月のHaちゃんなんですが、思いっきり泣いてます。上尾市にある<つどいの広場「あそぼうよ」>っていう、親子さんが遊びに行ける施設での場面です。どうやら、「しまじろう」のパペットの取り合いになったらしいんですね。男の子が「しまじろう」をもって立ち去ってしまって、こんなふうに天を仰いで、わーんって泣いているのですね。

 

W)Haちゃんのすぐ後ろにママがいるのですけど、そのママに「なんとかしてよ」って泣いているのでもなく、持っていった男の子に対しても、「なんで持ってくのよ!」という感じで泣いてるのでもなくて、ただまっすぐ、思いっきり泣いています。

 誰かに語りかけたかったり、伝えたり訴えたかったりするときは、 手が動いてたり、体が後ろにいるママの方に向きかけたりするわけですが、このHちゃんは、誰かに伝えるために泣いてるのではなくて、ジブンの気持ちを思いっきり出したくて、わーって泣いてる、そういう写真です。

 

K)なんだかうらやましくなりますね。ほんとにまっすぐに気持ちを出せている。

 

W)どの子もみんな根っこには、Haちゃんのように真っすぐに表したい、そういう気持ちと身体の感覚を持っているでしょう。私たち大人の方が、また泣くとか、いろいろに思って大変なのだけど、Haちゃん、とてもパワフルで、その意味でももうHaちゃんの人生が始まっていて、自分の感情表現を思いっきり伸びやかにできているのですね。Haちゃんの個性キラリ!のエピソードですが、そうした関係が、ママとHaちゃんとの間にできているということでもありますね。

 

K)本当に、私なんか、恨みがましい気持ちなのかなとか、大人のドロドロとした想像をしちゃうんだけど、本当にまっすぐなんだ。

 

W)大人は、ともすると「○○ちゃんが遊んでいるから、こっちで遊ばない?」とか、あるいはスタッフさんも「貸して!」といおうねとか、いろいろ言いそうですが、そういうことではないのですね。ただ真っ直ぐに「しまじろう~!」って言ってる。素敵なコイウタだから、泣き止みなさいとか、そういうことでは本当になくって。私たちもすぐ“処方”というのではなく、その子のキモチや意志の表明、大事にしたいですね。

 

K)そう、コイウタ――。これはその後のHaちゃんの写真です。

 

W)戻ってきたしまじろうにチューをしているところでしょうか。

 どの子もHaちゃんのように、真っすぐに自分の気持ちを存分に表して、生きていこうとしている、そういう力を持ってるということですよね。それが、私たち大人の言葉の世界の人になっていったら、なかなか言葉では伝えられないこと、私たちだって、悲しいとか、残念だとか、そういう気持ちというのは、言葉ではとても伝えきれないものがいっぱいあるし、表しきれないでいると思うけれども、それをこのHaちゃんは、まず、ジブンの気持ちを出す、それをやってるんだということですね。

 私たちが赤ちゃん・こどもを理解しようとするとき、そのことを、まず最初に大切に思ってみると、そこから先の関係のあり方が、ちょっとちがってくるかもしれないですね。

 

 

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2月の子育てセミナーみぬまっくは、
28(火)10:00~11:30に開催音譜
1~3月のテーマは
「赤ちゃん・子どもの“コトバ”のはじまりを探そう♪」 
2月は「指さし・イヤイヤ…子どもがホントに伝えたいのはどんなこと?」
支援センターから、あるいはZoomから、ぜひご参加くださいビックリマーク

 

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