GQのインタビュー。
少しブカブカな、グレーのスーツ姿のカッコいい推しを見ながら。
何故か、私の頭の中では。
「素意や 素意や 素意や 素意や ハッ」が、頭の中で、グルグルしていた。
そう。
あの「前略 道の上より」の一世風靡セピア、だ。
多分。恐らく。
あの推しを見て、一世風靡セピアに繋がった人は、私だけ、だとは思う。
でも。これも、きっと、何かの縁だ。
ということで。
私の記憶では。
劇男一世風靡の団長、平賀雅臣さんが。
団員の前で、「歌をやりたい奴は手を挙げろ」と言った時に、躊躇うことなく、サッと手を挙げた7人。
その7人が、一世風靡セピアだった。
(残念ながら、デビューしてから、割と早くに、武野功雄さんは脱退したけれど)
後から、他の団員が、「俺もやりたい」と言っても、メンバーの変更も追加も、認められなかった、そうだ。
「手を挙げない奴が悪い」
うーむ。なるほど。なかなか、シンプルだな。
当時の私は、そう思った。
これも、私の記憶だが。
劇男一世風靡の団員は、その活動以外に、他の仕事もしている、という話だった。
例えば。
リーダーの小木茂光さんは、靴のデザイナー。
春海四方さんは、アパートの管理人。
西村香景さんは、パントマイム。
確か、松村冬風さんは、エンジニアだった。
ウィキペディアを見ても、何も書いてはいないから、私の記憶が正しいのか、正しくないのかは、もう、分からない。
一世風靡セピアのデビューには、後藤次利さんが関わっていたから、もしかしたら、まあ、色々な背景があったのかもしれない。
ただ、これだけは。間違いなく。
彼等のストリートでのパフォーマンスの人気は、スゴかった。
彼等は、チャンスを掴んだのだ。
メンバーの中でも、特に、柳葉敏郎さんと哀川翔さんの人気がスゴくて、ツートップだった。
でも。
私は、何となく、武野功雄さんが、好きだった。
「La vie en rose」
ルイ・アームストロングの名曲。
一世風靡セピアのラジオ番組の中で、武野功雄さんが、流した曲だ。
初めて聴いた時。
胸に、ズキン、ときた。
言葉が分からなくても。意味も分からなくても。
この曲が、「LOVE SONG」で、相手の方を、とても愛おしく想っていることが、私には伝わってきた。
何というか。
こんな恋愛をしようと思ったし、こんな大人になりたいとも思った。
きっと。あの頃の私は。
一刻も早く、大人になりたかったのだろう。
まあ、気持ちは分かる。
当時の私には、大人というものが、憧れで、輝いて見えたのだ。
昭和とは、そういう時代だった。
ずっと、忘れていた記憶。
今頃になって。
初めて、「La vie en rose」の和訳を、YouTubeで検索してみた。
カッコいい、というよりも、可愛らしい、というか。
うーん。この気持ちを、言葉にするならば。
そうだ。チャーミング。
まさに、チャーミングな歌詞だった。
ファンの皆さまには、申し訳ないが。
私が知っている一世風靡セピアは、武野功雄さんが脱退するまでの、ここまで、だ。
それでも。
解散した後に、例えば、2時間ドラマで。
武野功雄さんを見かければ、「くーっ、やっぱり、カッコいいなあ」と思ったし、春海四方さんを見かければ、「あー、ハルさんだ」と思ったし、小木茂光さんを見かければ、「リーダーは、いぶし銀だねー」とも思った。
GQのインタビューの推しを見て。
まさか、ここまで、自分の記憶を遡ることになるとは。
本当に、人生とは、面白いものだ。
それにしても。
「La vie en rose」は、何て、良い曲なのだろう。
カッコいい大人には、なれなかったけれど。
チャーミングな大人に、なれるように。
これから、精進しようと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
以上です。