今日、ブログに「日米同盟も日英同盟のように捨てられるのではないだろうか」と書いたところ、Dr.きのこるさんから次のような反論をいただきました。

 「日米同盟「見捨てられ」はありえないと思います。つまり、
 ①日本より中国がパートナーとして重要になる。
 ②日中が死活的対立に陥る 
という状況が成立して初めて米日→米中というシフトが起こります。」

 確かに理性的に考えるとこうなるであろうことは私にも納得できます。ただ私はアメリカの民主主義は本当に理性的なものだろうかと思っているのです。

 そもそもアメリカが日本に4万人近くの兵を置くようになったことも決して理性的に行われたわけではありません。ジョージ・ケナンの本に次のように書いています。

 「自分が戦争しているかいないかによって、自分のものの考え方を一夜にして切り替えることの驚くべき能力というものは、全く民主主義の奇妙な特徴の一つである。いわば一昨日までは、われわれと他国との間で争われている問題は、一人のアメリカ男子の生命を犠牲にするほどの値打ちもなかったのに、今日になればわれわれの目的は神聖なものであり犠牲など考慮する必要性は無い。無条件降伏を実現するまで戦い続けるということになる」

 アメリカはこのように一夜にして「孤立主義」から「無条件降伏主義」に変わってしまいました。そこで私にはアメリカ兵が日本から徐々に撤退していくというイメージよりもある日、あっという間に出て行ってしまうというイメージの方を強く持ってしまうのです。

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