【旧三井銀行小樽支店】


現在は、【小樽芸術村 】の一つとして再出発しています。

単独の入館料は大人500円。


1927年(大正15年)に完成してから、すでに91年目の冬を迎え、

小樽の地に、どっしりと根を下ろしています。


三井銀行として、銀行業務を1880年に小樽で開始。

その後、名前を変えながらも2002年まで、この建物で小樽での営業を続けていました。

なんと122年間もです。明治、大正、昭和、平成と、4つの時代とともに歩んできました。

この地区はかつて、北のウォール街と呼ばれていた、金融の中心でした。


建物は、曽禰達蔵(そね たつぞう)氏が設立した曽禰中條建設設計事務所の設計。



【旧三井銀行小樽支店】の再利用と維持に力を注いでいる、ニトリホールディングス。

2017年2月16日、小樽市指定有形文化財に登録されています。



1Fの様子。

このカウンターがまさしく銀行のイメージ。

時節柄、クリスマスツリーも飾られていました。

吹き抜けで天井が高いです。


昔の看板。

帝国銀行小樽支店と書いてあります。



二階の部屋にある、歴史を感じるカーテン。
当時のカーテンに歴史を感じる


映画のシーンにでも出てきそうな会議室。

アンティークな椅子やシャンデリアが素敵です。
二階の会議室?


金庫の人孔(じんこう)


メインの金庫扉が故障した場合に利用する、非常用出入り口。

すべての金庫に備わっているそうです。

少し高い位置にありますが、太っていたら通れるかしら!?

人孔(非常時の出入り口)



地下の貸金庫。

防犯のため、鏡が設置されています。

結露防止のためにタイル張り。空気がひんやりしていました。
地下の金庫 犯罪防止に鏡あり




以上の紹介だけだと、他の博物館などとあまり変わりないですが・・・。


さすが似鳥さん!、高い天井にプロジェクションマッピングを上映です。

一日に数回、約7分間と言っても見応え充分。首が痛くなりましたが、待ってて良かった。


日本の四季を表現しているのでしょうか?

カラフルな画像が、歴史ある建物と見事にコラボです。

これは桜が咲いた季節の色彩をモチーフにした感じ。




これ、新緑の季節かなぁ。



四季をテーマに、映し出される映像が次から次へと変化していきます。



これはどんなシーンなのでしょう。



紅葉のシーズン到来!って雰囲気の色です。



冬のイメージ。雪の結晶にも見えます。


そして最後のシーン。


この作品を制作されたのは、馬場ふさこさん、という方だそうです。

短いけれど、旧三井銀行小樽支店で上映中の作品映像がこちら でご覧いただけます。

音楽担当は、Satoshi Ogawa さん。


本日最後の上映にはわずか3人の観客・・・という寂しい感じではありましたが、

元銀行の建物で、まさかプロジェクションマッピングを鑑賞できるとは。

素敵な試みに、なんだか得した気分でした。


似鳥さんのおかげで、この建物が再び利用されるようになり、

今後も末永く歴史が続いていくことを祈っています。










3つの施設から構成されている【小樽芸術村】。


硝子の芸術、【ステンドグラス美術館】を後にし、次は【似鳥美術館 】へ。


【似鳥美術館】は、旧北海道拓殖銀行小樽支店だった建物です。

1923年(大正11年)に建てられた鉄筋コンクリート地下1階地上4階建て。

小樽市指定歴史的建造物第31号として登録されています。

以前は、ホテルヴィブラントオタルとして営業されていました。




こちらの美術館は、すべての階で撮影禁止です。


受付の方おすすめの、4階から下の階への順序で鑑賞しました。

1階受付すぐ奥には、【ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー】があるので、

つい足を止めたくなるのですが、まずはエレベーターで4階へ。




色々な絵画などが展示(88作品)されていますが、室内の照明はかなり暗め。

特に印象に残っているのは、岡本太郎氏の作品。インパクトがあり、よく覚えています。

階段の踊り場のようなところ?に展示されており、一目で岡本氏の作品だとわかりました。


実は今月、関西への旅行に出かけるはずでした。計画は昨年暮れから。

大阪万博記念公園内、【太陽の塔】内部見学を早々と予約し、

楽しみにしていたのですが・・・。


旅先で震災に会わないとも限らないので、今年は断念。

そんな中、思わぬ場所で岡本太郎氏の作品に巡り会えて良かったです。



1階のステンドグラスは、後程じっくりと鑑賞することにして、

地下1階の【アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー】を見学。

様々なガラスの作品あり、ランプなどはアンティークな雰囲気たっぷり。

昆虫など、ちょっと苦手なものがガラス作品になっているものは、

少しスピードアップして鑑賞しました。


そして最後に1階の【ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー】へ。

【ステンドグラス美術館】の教会に飾られた作品の技法とは大分異なる印象。

凹凸のある作品もあって、ステンドグラスの奥深さを感じました。


1階は天井高く、2階まで吹き抜けになっている大変味のあるこの建物。

ホテル営業の時に、一度利用してみたかったです。宿泊された方がうらやましいです。

太くて大きいおしゃれな柱が、築95年になる建物をこれからも支えてくれるでしょう。



次は【旧三井銀行小樽支店】へ。






小樽の新しい観光名所、【小樽芸術村 】。



家具などのインテリアで有名なニトリホールディングスが、

小樽運河地域に最初にオープンさせたのが2016年7月。

似鳥美術館、旧三井銀行小樽支店、ステンドグラス美術館、

3つの施設から構成されている小樽芸術村。


改修工事、展示場所、料金など色々な変更があり・・・

2018年11月22日に、ルイス・C・ティファニー、ステンドグラスギャラリーが

最後にグランドオープンしたのを待って、行って参りました。


入場料は3館共通券ですと、2000円。ステンドグラス美術館のみですと700円。

共通券購入の場合、割引特典が特定のカード提示で200円割引が受けられます。

詳しくはHPを御覧ください。ちなみに購入後の有効期限はなく、一度に三か所無理な方は、

後日見学でも大丈夫。入場時にスタンプを押すシステムです。

営業時間ですが、11月~4月までは、10時〜16時(水曜休)。


では、ずっと楽しみにしていた【ステンドグラス美術館】へ。

こちらは入場券売り場とミュージアムカフェが、【旧荒田商会】の建物。

奥に進むと【旧高橋倉庫】の建物へと続きます。


音声ガイドの貸し出しは無料。

100円戻りのコインロッカーも少ないですがあります。

館内の写真撮影可能。(フラシュ撮影は禁止)


足を踏み入れた瞬間、目に飛び込んでくる巨大なステンドグラスの数々。

本来は、教会の高い位置の窓にあるので、間近に拝見出来るのは何だか不思議な感じ。


【奇跡の行い】1874年頃・イギリス

小樽ステンドグラス美術館

この旧高橋倉庫は大正12年、大豆の倉庫として建てられた木造石造り二階建て。


とにかくとても狭い空間に展示されているので、なかなか上手く写真に収めることは難しい。

フレーム内に入れようと後ろに下がったら、そこにも作品という具合でして・・・。

ただ、焦点をある場面に絞るなら最高の距離感ではあります。


スペースが手狭であっても、かつてイギリスの教会で実際に使用されていた作品を、

ここ小樽で観賞できるのは貴重な体験で幸せを感じます。

どれもとても綺麗で、本当に美しい作品ばかりです。

 

 

【神とイギリスの栄光】1919年頃・イギリス

この作品は、二階の天井に届きそうなくらいのスケールの規模です。

二階から見下ろして鑑賞しても良いと思います。

神とイギリスの栄光( ニトリ ステンドグラス美術館


最初、音声ガイドを聞きながらでしたが、

ちょっと機器が大きいので、コートのポケットにしまって、

途中からは作品横の説明を読むことにしました。

上の作品の下には、19世紀ヴィクトリア時代の十字架が飾ってあります。


19世紀ヴィクトリア時代の十字架


ここは教会ではないので、厳粛な雰囲気とは少し違いますが、

この十字架を見たら、当時の教会にタイムスリップできそうな錯覚に・・・。



【最後の晩餐】



【幼子よ我に来たれ】

幼子よ我に来たれ


教会に飾られているステンドグラスは、

聖書の内容を誰にでもわかりやすく表現されているので、

文字の読めない人にも説明できるのが、素晴らしいです。


この建物には自然光が入ってきませんが、

本物の教会では、差し込む光で美しく輝くのでしょうね。

ここに展示されているのは、19世紀末から20世紀初めにイギリスで制作され

実際に教会で使用されていた約140点ほどだそうです。


【信仰 慈善 希望 】



館内、至る所に椅子がおいてありますので、じっくり観賞したいときには着席。

やはりもう少し建物自体が広ければ、もっとそのスケールの壮大さを感じられる気がします。

それと讃美歌などのBGMが小さくでも流れていれば気分は最高。でも贅沢は言えません。

行ったことのない、イギリスの教会のステンドグラスを蘇らせた似鳥さんに感謝!


顔の表情とか、とてもガラスとは思えない精巧さ。


大変鮮やかなブルーのガラス。



【種まく人】

19世紀末〜20世紀初め イギリス  マタイによる福音書13章3節



【昇天】 1890年〜1900年頃 イギリス クレイトン&ベル工房




【我に触れるな】

展示の説明によりますと、復活後のイエスが庭師の姿で、

マグダラのマリアの前に姿を現した場面。天の父なる神に会う前なので、

まだ私に触れてはならないと告げた・・・、という内容を表現しているのだそうです。





白い服を着た二人の御使い




こちらは、随分輝きが近代的な感じ。 

まるでLEDライトで作った神戸ルミナリエの作品みたいに見えます。





2階には、ステンドグラスが出来るまでを詳しく説明しているコーナーがあります。

いくつのも工程を経て、あのような作品が出来ていると思うと、気が遠くなります。




本当に驚くほど贅沢な空間です、この小樽運河沿いにあるステンドグラス美術館は。

館内の中央に階段あり。作品は所狭しと展示されています。

限られたスペースに、よくぞこれだけの作品を入れてくれましたね。


ステンドグラスの美を堪能できる美術館。




【慈善】 1903年頃 イギリス クレイトン&ベル工房

マタイによる福音書25章に書かれている内容を現しているそうです。

人がすべき善き行いを描いています。



【天使の祈り】



【聖ヨハネ】


【奇跡の行い】1874年頃・イギリス


盲人の治療で視力の回復と同時に、キリスト教の教えに目を開かせた。

(ヨハネによる福音書第9章1~7節より)左側の解釈。

右側は、寝台に乗せられてきた病人の治療のシーン。

最初の写真と並んで展示したある作品です。

奇跡の行い 目を見えるようにした




福音史家 聖ヨハネ(左)と聖パウロ(右)


一度にこれほど多くのステンドグラスに触れる機会は、滅多にありません。

700円という、入館料以上の価値ある芸術作品を堪能しました。




こんなに素晴らしい美術館が出来たので、、是非今後も訪れたいと思いました。

また時間を作って、お気に入りのステンドグラス鑑賞にお出かけしたいです。


私の写真では、その素晴らしさが十分に伝わらないと思いますので、

実際に実物をご自分の目でご覧になると、本当に感動されると思います。


小樽へお越しの際には、足を運ばれてはいかがでしょうか?


おすすめのスポットです。


小樽 ステンドグラス美術館入口