幕末に尊攘運動家として活躍した藤井希璞(ふじい きぼく)は、文政7年(1824)に近江国(滋賀県)日吉神社社司生源寺希烈の9男として生まれる。別名、神崎少進。
有栖川宮熾仁親王の家士となり、岡山藩の藤本鉄石らと交流を持ち勤王のため奔走。
慶応3年(1867)には熾仁親王の密書を携え長州藩に赴き、その帰路で新選組に捕縛され親王の助命により解放されるという事もあった。
戊辰戦争の際には大総督となった熾仁親王を補佐して各地を転戦。
維新後は有栖川宮家家令、宮内省御用掛などを経て、元老院議官となる。
明治26年(1893)70歳で死去。
青山霊園1種イ12-1