西郷従道の子孫 | 墓守たちが夢のあと

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歴史に名を残した人物の墓所データベースです。

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西郷家墓

 
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墓誌に刻まれた名
 
 元帥海軍大将などを歴任した西郷従道の墓が多磨霊園にありますが、従道の墓に並んで西郷家を継いだ西郷従徳以降が眠る「西郷家墓」がありました。
 西郷従徳は従道の次男で、明治32年(1899)に陸軍士官学校(11期)を卒業し、翌年、陸軍少尉に任官すると陸軍で活躍します。最終階級は陸軍大佐でした。父の死去により、明治35年(1902)に西郷家を継ぎ侯爵となります。
 同じ墓に眠る妻の豊子は、岩倉具視の孫にあたります。
 西郷従徳の跡を継いだのは、長男の西郷従吾です。父と同じく陸軍で活躍した従吾は、大本営参謀などを経て、昭和19年南方軍参謀。20年第二十軍高級参謀を歴任。最終階級は陸軍大佐でした。昭和55年に77歳で亡くなっています。 
 従吾の妻・静子は旧鳥取藩主池田氏の第14代当主・池田仲博(侯爵)の娘です。
 
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水受けに刻まれた家紋
 
 なお、西郷従道の家紋は「三つ寄り菊葉紋」です。ただ、兄の西郷隆盛の家紋は天皇より下賜された「抱き菊の葉に菊紋」で、元の家紋は「鷹の羽」だったそうです。
 
多磨霊園 10-1-1-1