文学博士 岡部為吉 | 墓守たちが夢のあと

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 広島の多門院で儒学者の頼家、植田家の墓所の取材を行いましたが、その隣りに「正五位文学博士 岡部為吉之墓」と刻まれた墓石がありました。
 調べてみると明治から大正にかけて活躍し、多くの著書を残している方という事が分かりました。
 岡部為吉は明治7年に山形県東田川郡広瀬村で生まれ、明治34年に東京帝国大学文科大学へ入学。明治37年に卒業すると東京帝国大学大学院へ進みます。
 明治40年に自費でアメリカのコーネル大学大学院に入学し、後に文部省による留学生となっています。同大学では哲学博士の学位を受けています。
 その後、ドイツのライブチヒ大学入学を経て明治44年に帰国。広島高等師範学校講師となり、翌年には教授に任じられています。
 大正11年には文学博士の学位を受け正五位に叙せられますが同年に亡くなっています。

 

 
多門院:広島県広島市南区比治山町7-10