春、いつもの道を外れて、どこかの町に道草をするとき、もしそこに、〈うす灯〉という骨董屋があったなら、はいってみるといい。あなたが〈愛〉に迷っている人なら、きっと何かを見つけるだろう。店の主人は長いこと、あなたがくるのを待っている・・・・。これは、わたしが中学生か高校生くらいだった頃に読んで好きだった本の序文です。
図書館にこもってよく読んでました。
うす灯(あかり) (偕成社コレクション)/偕成社

¥1,258
Amazon.co.jp
どこかの路地裏に、忽然と現れる骨董屋「うす灯」。
セルロイド眼鏡をかけた店主とともに待ってるのは「愛」に迷ったひとたちに必要な品物たち。
7つの短編集です。
まぁ、こう言葉にすると
なんともメルヘンチックで乙女全開な感じがしてちょっと、は、恥ずかし…(//∇//)
ちゃんと甘さと苦さが描かれていて、
児童書にジャンルされてますが、
大人になっても楽しめる童話だと思ってまして。
ひさしぶりに、読もうと図書館で借りてきました。
自分の手元に置いておきたい1冊ですが、残念なことにすでに絶版。
中古品はバカ高い値段になってて、もはやこの本がアンティークになってます(*_*)
赤いタイプライター、年代物の鞄、セルロイドの靴箱、ワイン……
それぞれのお話に、キーとなる品物があるのですが、
その中で、青い造花の薔薇が登場する
「お茶を飲んで、そして・・・」という 物語があります。
舞台は外国。
ジゴロ暮らしの青年。
売れない占い師だった父親の遺言
「誕生日に胸に青い薔薇を飾ってカフェで過ごしてごらん。すばらしい遺産を手に入れるだろう。」
当たるはずないと思いつつつ、
青年は毎年バラを胸にカフェにすわる。
ただ、青い薔薇なんて存在しないから、黄色やピンクや赤のバラで

でも、何も起こらなかった。
そして30歳を向かえる誕生日の日、
骨董屋「うす灯」が現れて青年は青い造花の薔薇を手にいれる。
いつものカフェに座ると目の前にひとりの老女が現れて・・・
自分の人生も人との関係も「ニセモノ」と思っていた青年は、
老女と過ごしお金では買えない穏やかな愛を知るというお話。
ちょっとディケンズ『クリスマス・キャロル』の変化球版って感じもする。
で、
この物語のなかで、
老女と青年がダンスをしている挿し絵があるんですね。
あー、やっぱそうか!と。
堅さまの「君の鼓動は~」のMVを見てから、おばあさんとのダンスシーンに何故か既視感を覚えてたんだけど、
この本の記憶が原因だったのかと、
再読してスッキリしました。
きっと、この本とMVを結びつけてガッテンしてる人間は世界で私しかいないと思いますが(≧∇≦)
大好きなもの同士がリンクして勝手に嬉しがってます。
だからこの歌も特別感、増す~💃
で、
話しは戻って。
この青い薔薇。
花言葉に注目

以前は、青い薔薇って存在してなかったから、
「不可能」「あり得ない」
でも現在はサントリーが青い薔薇の開発に成功したことから、
「奇跡」「神の祝福」「夢叶う」
こんなにネガとポジがくるりと反転した花言葉も、他にないんじゃないかな~?
ちょっと面白いと感じたので、
記してみました。
↓サントリーのページも面白いです。
青いバラの伝説 | SUNTORY blue rose APPLAUSE™きっと、いいお値段なんだろな~

「奇跡」って、
めったにないことだから
「奇跡」なんだろうな。
クリスマス前の今の時期、ふと読みたくなる1冊です。
そういえば、原さんが小津監督に供えた一輪の薔薇は、何色だったのかな。