熱とのどの痛みが特徴の溶連菌感染症についてお伝えしています。

治療は?
 原因である溶連菌に有効な抗生物質を服用します。これは非常に良く効き、飲み始めると熱は1~2日で下がります。のどの痛みや発疹など他の症状もおよそ1週間程度で治まります。
 ですが、出された抗生物質は用法・用量を守り決められた日数分(10日~2週間程度、医師の指示に従って)飲ませましょう。症状が治まっても菌が完全に体から消えたわけではありません。症状がなくなったからと薬を飲み止めると、再発したり腎炎などの合併症を起こしやすくなったりしますので要注意。

家庭でのケアは?
 病院で処方された薬を指示通りに飲ませることは治療の項で述べたとおりです。
 のどの痛みがある病気ですので、水分補給には気をつけます。脱水症状を防ぐため、こまめに水分を与えましょう。食事はのどごしが良く刺激の少ない物を。おかゆ、豆腐などが良いでしょう。

その他
 溶連菌感染症の一種は猩紅熱(しょうこうねつ)と呼ばれ、以前は学校保健法が出席停止相当と定める伝染病に分類されていましたが、現在では溶連菌感染症全体として第三種、「その他の伝染病」に分類されています。第三種の伝染病は条件によっては出席停止の措置が執られるとされていますが、溶連菌感染症は抗生物質での治療が有効で、治療開始から24時間以内に他人への感染を防げる程度にまで病原菌を抑えられることもあり出席停止とされることは稀です。治療によって本人の体調がよくなれば登校・登園可能とされるでしょう。

 余談ですが、抗生物質がなかった時代にはとても怖い病気であったようで、「若草物語」では三女ベスがこの猩紅熱にかかって生死の境をさまようエピソードがあります。
 溶連菌という細菌がのどに感染して起こる病気の総称が溶連菌感染症
 mint-momが住む地域の保育園ではこのところぽつぽつと感染があるようですので、取り上げてみます。

どんな症状?
 のどの痛みと共に、38~39℃の高熱が出ます。のどの痛みは強く、食べ物や飲み物を飲み込んでも痛みます。見た目にも真っ赤に腫れ上がったり、扁桃(のどの奥の両側に見えるふくらみ)に膿などが付着していたりします。
 首のリンパ節が腫れたり、中耳炎を起こしたりすることも。
 その後首筋や脇の下、ももの内側などにに赤く細かい発疹が現れ、時に全身に広がります。しかし最近では効果的な治療が早めに始められるためか発疹が全身にまで広がるようなケースは少なくなっています。
 さらに数日すると、舌がいちごのように赤くなりぶつぶつしてきます。「いちご状舌」と呼ばれる、溶連菌感染症に典型的な症状の一つです。
 発疹が出た後1週間~10日経って手足の指先の皮が薄くめくれてくることがありますが、そのうち治まりますので心配要りません。
 以上は幼児~小学生の子どもに見られる典型的な症状で、それより小さい(3歳以下)子どもでは熱もさほど高くなく、単なるのどの風邪のような症状しか出ないことがあるので注意が必要です。
 実際感染したり発症したりするのは幼児~小学生が多いようです。

原因は?

 溶連菌、正式にはA群β溶血性連鎖球菌という細菌がのどに感染して起こります。飛沫感染(くしゃみなどで飛び散った溶連菌を吸い込んで感染する)しますし、幼児や学童に多い病気ですから集団発生することがあります。きょうだいがかかったときにも注意が必要。

 明日は(2)治療法、家庭でのケアについてお伝えする予定です。

 水ぼうそうの予防接種は任意接種(希望者のみが受ける予防接種)です。お子さんは受けていますか?

予防接種の概要
 水ぼうそうの原因となる水痘帯状疱疹ウイルスの毒性を弱めたワクチンを注射します。(生ワクチン
 1歳以上で、水ぼうそうにかかったことがなければ接種を受けられます。接種回数は1回任意接種ですので、希望者のみが受けます。
 副反応は接種から数週間以内に発熱、発疹などがあらわれることがありますが、程度は軽く、一時的です。また、腎臓などに重い病気を持つ子どものために開発されたワクチンということもあって基本的に副反応は起こりにくいものです。
 水ぼうそうの予防接種は予防の他、水ぼうそうにかかっている人と接触後3日(72時間)以内に接種すれば80%~90%の割合で発症を防ぐことができ、もし発症したとしても症状を軽く済ませることができるという特徴があります。

任意接種、受ける?受けない?
 水ぼうそうは健康な子どもがかかる分には軽症で済むことが多い病気です。その上任意接種で費用もそれなりにかかりますから、「小さいうちに本物にかかった方が楽」などと言う人もいます。
 しかし、重症化することや脳障害などの重い合併症を引き起こす確率も、低いですがゼロではありません。また、発疹(水ぶくれ)を引っ掻いて顔など目立つところに醜い痕が残ることもあります(これは比較的多いです)。さらに、将来的に帯状疱疹(水ぼうそうのウイルスが神経に潜んで、疲れやストレスで免疫力が低下すると活動を始め発疹と強い痛みを引き起こす)の心配もあります。
 予防接種を受けておけばそれらの心配はまずありません。「水ぼうそうは予防接種を受けてもかかる」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、たしかに10~20%くらいの人は予防接種を受けていても発病します。ですが、その場合でも症状は非常に軽く済むのです。

 娘ミントは1歳1ヶ月でこの水ぼうそうの予防接種を済ませました。1歳以上で受けられる、と言っても同じく1歳で受ける勧奨接種MR(麻しん風しん混合ワクチン)の方が圧倒的に優先順位が高いですから、1歳のお誕生日当日にMRを受け、MRは生ワクチンですのでその4週間後に水ぼうそうの任意接種、というシナリオです。
 1歳以上で受けられる任意接種はもう一つ、おたふくかぜがあります。水ぼうそうを先にしたのはそのうつりやすさ(感染力の強さ)から。ちょうど今頃の、夏休みを控えた時期で、帰省の人混みでうつされるかもという心配があったからです。
 するとなんと同月齢のお友達が、実際にその夏の帰省で水ぼうそうになりました(未接種だった)。帰省先にも地元にも水ぼうそうの人はおらず、潜伏期間から逆算しても新幹線(駅?)でうつされたとしか考えられないと…。セオリー通り熱は大したことはなかったそうなのですが、発疹が全身に出て可哀相でしたよ。女の子なのに痕が残るかもしれないとお母さんが心配していました。結果的には少し残ったものの幸いそれほど目立たないものでしたが。
 さて、あなたのお子さんはどうしますか?