富士登山 | Promised Land -帰りたい何処か-

Promised Land -帰りたい何処か-

わたしにとっての「約束の地」はどこなのか?

その答えを今探しています。

長年行ってみたかった富士山。

やっぱり日本一の山。

それに、昨今「パワースポット」と呼ばれている場所。

行った人たちが異口同音に

「しんどかったけれど行ってよかった。パワーもらった」という場所。



これから体力はどんどん落ちる一方。

もう今、そう、今シーズン行かなければもう一生いけないかも、という思いもあった。


で、夫にお願いしてGWに練習で岐阜県の標高1200メートルの山に登り、

そこで登山の実地指導を受け、日ごろはフィットネスで持久力のう増強に励んでいた。

(と言っても、週一を週二にしたくらいだけど・・・・)


7月になって不足していた装備をそろえ、ザックは義弟に借りて7月22日に出発した。


スタートは五合目。

東海地方から行くので、選んだコースは富士宮口。


高山病予防のために五合目についてから小一時間は海抜2400メートルの空気の薄さに

体を慣らすために滞在。

(とは言っても、登山用の服に着替えたり、ラッキーなことに五合目駐車場のすぐ近くの、

 一応ギリギリ駐車場?みたいなところに停めることができたので、そこからレストハウスまで

 歩いたり、入り口周辺やお土産やさんの散策、トイレや準備体操をしているうちに

一時間経ってしまってましたけどね)


そしていざ出発。


Promised Land -帰りたい何処か--start 5合目

五合目から六合目は比較的なだらかな道だったけれど、

そこから道を進めていくうちに、だんだん岩がごつごつした道に

なってきたり、勾配が急になってきたり・・・・。



それでも心がけたことは、


・呼吸が乱れない、自分のペースで歩く(周りに煽られない)

・腹式呼吸でしっかり呼吸

・地上の半歩のペースで歩く

・べた歩きをする


の4つ。

そして、「登る」のではなく、「歩いてたどりつく」という発想



30センチの段差があった場合、筋肉を使って30センチ体を持ち上げるのではなく、

15センチ×2歩で、歩いて登る、という発想。

歩数で稼いで高さをクリアすること、これが大切。



体力がなくても富士山には登れるが、体力の持たせ方を間違えたら

まず山頂にたどり着けない、と私が参考にしたサイト に書いてあった。



とにかく、実直に、ゆっくりと、でも確実に前に進んでいく。

そう、歩き続ける。。。



そして、1日目のお宿である、八合目山室に無事到着。



Promised Land -帰りたい何処か--八合目

元祖七合目から八合目までの道のりは、結構岩場で、かつ

勾配も急で、ついでに3000メートルを超えていたから

しんどかったけれど、それでもほぼコースタイムで

五合目から八合目に到着。



一日目はここまで。

5時過ぎにカレーライスの夕飯を食べて、7時前にはおやすみなさい、でした。



ちなみに七時ごろに影富士を見ることができました。

山の尾根が邪魔してきれいな影富士ではなかったですけど、

初めて影富士というものを見た私はそれなりに感動。。



Promised Land -帰りたい何処か--影富士(八合目)


そして、二日目(深夜)。

二人で一枚、という布団で夫と数時間寝ていたのですが、

板間の上に薄い布団を敷いて、しかも窮屈だったので

あまり寝ることができませんでしたが、それでも体は横にして

休むことができていたと思うので、あまり深く考えないようにして出発。


午前1時過ぎに発ちました。


もちろん深夜ですから外は真っ暗。

そして、気温も真冬並。


よって、昼間の格好の上にフリース、ウインドブレーカーを着て、

手袋装着、下もトレッキング用ズボンの下にタイツを着用。


頭にはヘッドライトもね。

それで自分の足元を照らします。



ただ、このシーズンなので下からも上に向かって登って来るし、

上を見上げれば光が山頂目指して点在してる。

まるで巡礼者のよう。


八合目以降は富士山の神様がいる、と言われていて、八合目以降から

鳥居があったりするので、「巡礼者」という表現はあながち間違いではないかもしれない。


道はさらに険しく。

岩ごつごつ。勾配も急。さらに空気は薄くなるし、寒い。(まあ「寒い」は登っている人には

さほどつらくはないかな。ある程度装備した状態で登っているので・・・)



ここでも、最初に書いたいくつかの心得を心の中で唱え続え、ひたすら「歩いて」行く。


そして、ついに、ついに山頂に到着。

午前一時過ぎに出て、午前四時ごろに山頂到着。



とりあえずはご来光を見なければ、ということで、何も遮るもののない朝日岳方面へ移動。

そして、ご来光を待つことに。



Promised Land -帰りたい何処か--山頂 夜明け前
うっすらわずかに明るいけれど、まだまだ。

寒いので雨具をさらに羽織ったわたし。



Promised Land -帰りたい何処か--だんだん夜明け
だんだん空が明るくなってきて・・・・・



Promised Land -帰りたい何処か--ご来光1
ご来光!!



Promised Land -帰りたい何処か--ご来光2
周りがオレンジ色染まりだし・・・・



Promised Land -帰りたい何処か--ご来光3
雲海も美しく浮かび上がった!!



もう本当に、感動そのものでした。

こんな美しい日の出を、私は生まれて初めて見たと思います。

神聖な瞬間。

頑張って富士山に登ってきてよかったと、

登ってきたからこそこの風景をみることができたのだと、

本当にうれしかったです。



たまたま隣でご来光を待っていたお姉さんは、

初めての登山を、一人でなしとげたとおっしゃってました。

(最初は山ガールかと思ってましたが・・・)



夫が持ってきたコーヒーで贅沢な景色を見ながら温かいコーヒーをすすってました。



日が高くなってきてからは、だんだんと暖かくなってきたので雨具を片付けて

お鉢巡りをすることに。


一周3km、75分とパンフレットにはありましたが、歩いてみた実感は、

もう少しかかるな、と思いました。

一周する間には結構急で長い坂があり、標高3770メートル当たりの空気の薄さでは

結構しんどかったですね。


久須志神社前。


Promised Land -帰りたい何処か--浅間大社奥宮
↑おちゃめな夫(笑)



途中、完全な形の影富士も見られました。

(さすが山頂だね)


Promised Land -帰りたい何処か--影富士(山頂)



夫に言われて気づいたつらら。

やっぱりここは寒いですね、つららができるほどに・・・・


Promised Land -帰りたい何処か--山頂 つらら


そして、ここまで来たからにはやっぱりとらなきゃいかんでしょ、

ということで、3776メートル、剣ヶ峰の石碑前にて撮影。

(行列ができていて、20分ほど並んだ)


Promised Land -帰りたい何処か--剣ヶ峰



そして富士山本宮浅間大社奥宮へ至って一周。

(富士宮口から登ってきた場合、山頂で最初にたどりつく場所)


Promised Land -帰りたい何処か--富士山頂奥宮
深夜に到達したときにはスルーしていたので、ここでじっくり拝んで。。



このすぐ左手前には日本で一番高い郵便局である富士山頂郵便局があるので、

こちらで記念切手を購入し、それについていた絵葉書を使って実家の母宛てに暑中見舞いを

書き、ポストに投函。


  ※ここから出した郵便物には、富士山頂郵便局オリジナル消印が押されるのです


ちなみに、この記念切手は高いです。

私が購入したのは、50円切手が10枚付いた切手シート(オリジナル絵葉書1枚付き)で

価格は1000円。

ここでしか買えないオリジナルデザイン、というものです。


80円切手のシートもありますが、こちらは1200円。


500円がプレミア、ということですね。

ぼったくりといえばぼったくりかもしれませんが、もうこの先ここには来られないかもしれないし、

記念に買うのも悪くない、と思い購入しました。。



山頂を満喫した後は、山頂にも関わらずきれいなトイレを利用してすっきりしてから下山開始。


  ※今の富士山の山室のお手洗いや山頂のお手洗いはバイオトイレになっているみたいで

   割にきれいですが、その中でも山頂のお手洗いはきれいでした。

   ちなみに一回200円の有料トイレです。山室宿泊時は、その山室のトイレ使用料は不要。



下山は、岩場の多いところは気を遣って降りていきましたが、なだらかな坂道になってから

(つまりは八合目を過ぎたくらいから)だんだん歩きやすくなり、また砂すべりのような歩き方を

夫に指南してもらってコツをつかんできたので割にスムーズに降りることができ、

トータルとしてコースタイムレベルで無事下山できました。


登山完了の記念撮影。五合目入り口にて。
Promised Land -帰りたい何処か--ゴール五合目



最初に書いた点に気を付けて登っていたのがよかったのか

疲労感は思ったほどありませんでした。

もっと生きる屍レベルになっているかと思ったのに

今朝起きたら割に動けてる私。。



富士登山をして得たもの。


残念ながら「さすがパワースポット、元気をもらった」

とか、「心身清められた気がした」というようなことはなかったのですが、

ご来光の荘厳さと美しさには息をのみましたし、

何より、日本一の山に自分の足で登れた、という達成感は素晴らしいし、

大きな山でも、一歩一歩確実に進んでいけば到達できるのだ、という経験は

これからの人生の一つの教訓になったような気がします。


富士山、登れてよかった。。



富士山、体力なくても登れます。

私が登れたんだから。


最低限の装備と、体力を細く長く持続させる術と、

絶対に登るんだという思いがあれば大丈夫。


行ってみたいと思っている方、ぜひチャレンジしてみてください。