【音楽サロン】Cube Crea
こんにちは、清水祥江です。
1つ前の投稿で、朝から桜ハープを楽しんだ後、京都ハープファクトリーさんに行ってきました。
目的はおとつぶガイド仲間のお二人の付き添い!
ハープの試奏に行くときに、自分1人で見に行くと、誰か他の人に演奏してもらって、客観的に少し離れて俯瞰してみる…ということができないので、そういう時は、誰かと一緒に行くことをお勧めしています。
京都ハープファクトリーさんは、イコール森田ピアノ工房です。
ファクトリーには、修復中のチェレスタや貸し出し用の楽器、ピアノやチェンバロなどが置かれています。
道を挟んで、反対側にハープのファクトリーがあるのですが、今日見せていただいた楽器は全部森田ピアノ工房のほうの2階に置いてありました。
左から…
イゾルデ・ケルティック38弦
アジリーズ34弦
オデッセイ27弦
エルミン34弦
イゾルデには、ケルティックとクラシックがあるそうで、違いは、ケルティックはアリアンス弦、クラシックはフロロカーボンだとか!
アリアンスもカーボンの1種であるのですが、糸をねじねじとよじってあるか、すーっと1本のものかみたいな違いと聞いたような記憶があります。違ってたらすみません(笑)
イゾルデは、今までに何度も、お友達が購入されたものを触らせてもらったり、試奏にお付き合いしたときに見せてもらったり、ハープヒーリングガーデンさんにお邪魔した時にも同じ楽器が置いてあったので、触らせてもらったこともありました。
音の数が38音なので、かなり大きく存在感がある割には、コスパ的に優れていて、京都ハープファクトリーの職人の森田さんも、こいつは値打ちもんやで!と、いつもおっしゃっています(笑)
昨年も値上げがあり、そして残念ながら、この4月からも、再びの値上げで、もはやコスパに優れているという言葉は、通用しなくなってきましたが、私がこのハープを初めて見た頃は、40万円台後半の価格で、この音の数と思うと、確かにお値打ちだなぁと思いました。
3月末までは、500,000円台半ばほどが…
4月以降からは600,000円台後半…
ひぇ〜!!値上げ幅が半端なく、ちょっと前まで40万円台で買えたことを思うと、ぎゃ〜!
ちなみに、もっと恐ろしいのは、右から2つ目のアジリーズ!
私もこのハープを持っていますが、一体いつぐらいに購入したのかちょっと調べてみたら、2012年5月に我が家にお迎えしていました。
今から12年前、干支が一回り…!
当時、私の父が末期癌で闘病を繰り返していた頃でした。
辛い気持ちの毎日の中、アジリーズが手元にきてくれて、とても嬉しく、ありがたく、しんどい気持ちが癒されたような記憶が残っています。
お値段は、その時でもすんごい高いなぁ…と思いましたが、その後、あれよあれよと値段が上がり、少し前までは60万円位だったのが、いつの間にか70万円ほど…
そして今回の値上げで、80万円台後半に突入…
もはや、気軽に入手できる価格帯ではなくなっています。
あの時に買っておいて、本当に良かった!と、背中を押してくださった京都ハープファクトリーさんに感謝しなければ!(涙)
右端に写っているエルミンと言うモデルは、カマックの34弦の中では1番リーズナブルで、お求めやすく、クオリティーも高く、オススメの1つでありましたが、私の記憶の中での最初の頃の値段は34万円だったと思います。
それが今や、56万ほどになっているそうな!
お求めやすい価格ではなくなりました(涙)
ご承知の通り理由は、昨今の日本の為替のレートが最悪なのと、燃料費の高騰、木材の価格の高騰…人件費…など様々な理由があるわけですが、良い楽器を作るために、もちろん企業努力で価格を抑えていただく事は、嬉しい部分もある反面、クオリティーの劣化につながらないかと言う点では、作っている会社や職人さんが疲弊せずにきちんと生活していけるということを考えると、値上げは仕方のないことなのかもしれません。
今や海外の人たちが日本にワンサカと押し掛けて、安い安いといろいろなものを買っていく…
日本は今や世界から貧困国と認定されていると聞きました。
残念ですが、本当にそうだろうなと感じます。
アイリッシュハープは一昔前は、グランドハープに移行する前の練習台として扱われたり、お値段 が理由で、グランドハープまでは手が出ないけれど、アイリッシュなら…と、サイズの小さい、お値段の安い楽器として、お求めになる方もいたと聞きます。
20年ほど前に私がハープを習い始めた時は、青山ハープさんの教室ぐらいしか見当たらなかったので、他の選択肢など考えるわけもなく、それしかないと思って練習をしていました。
10年ほど前にケルティックハープの存在と、アイルランドやスコットランドの現地のテイストでハープを習得された、ケルティックハープ奏者・松岡莉子さんと出会うきっかけがあり、それこそもう目から鱗が落ちるようで、こんな方を探していた!と強く思いました。
カマックハープを使い始めたのは、多分2010年位からだったと思いますが、本当に良い出会いで、今も壊れたりすることもなく、元気に酷使に耐えてくれています。
良い楽器と良いメンテナンスはセットで考えるべきやで…
良い音色の楽器は、一定の質量が必要!
この2つはファクトリーの職人の森田さんのお言葉です。
本当にそうだなぁと思います。
実際には年齢を重ねると体力も弱くなり、重いものを持ち運ぶ事は大変だから、軽い楽器はとても重宝するし、音色の良い軽い楽器も、もちろん存在するので、普段はついそちらを重宝してしまいます。
この日、イゾルデを始め、エルミンやアジリーズをファクトリーで見せていただき、持ち運びしやすい軽量なオデッセイも、触らせていただきました。
イゾルデは何度も触ったことがあるので、印象はもちろん知っていたし、今まであまり注目することのないハープ でしたが、なぜかこの日見せていただいたイゾルデは、これまでの印象と違っていて、たまたま個体的に当たりなのかもしれませんが、とても素晴らしく思いました。
色もかわいい(笑)
また、エルミンは足のついていない爪足の物しか見たことがなかったのですが、4本足のタイプは初めて見ました。
高さが少し高くなるので、なんとなく耳に近いところで音が聞こえてくる気がして、これもとても良い楽器だと思います。
お求めやすい価格帯だったら、入門楽器として最高だったと思うのに、もはやもう入門楽器の価格ではないですね(涙)
ご一緒に行ったガイド仲間のお二人もそれぞれ、ハープをご覧になり、楽しく試奏させて頂きました。
ありがとうございました♪
この後、ランチに近くのレトロな喫茶店、再會さんにお邪魔しました。
この日は日替わりランチがお得なローストビーフですよと、お店の方からお声をかけていただき、みんなでそちらをいただきました。
柔らかくて美味しかった!
そこから歩いてすぐの場所に、大石神社と言うところがあります。
いつも車で通るときに大石神社前と言う表示だけは見ていたのですが、実際にどこにあるか知らず、こんなところにあったか!という感じでした。
なんでも最近、この大石神社が大バズりしているらしく、外国人個人観光客がタクシーで乗り付けて、たくさん押し寄せていると聞きました。
せっかく近くだしと来てみたら、本当にこんな小さい神社さんなのに、やたらとたくさんのお客様と、外国人の方々がいらっしゃいました。
ちょうど桜の満開のシーズンで、とてもきれいでしたよ。
ご神馬ならぬ、ご神ポニーの、はなちゃん!
右側のしだれ桜はもう終わりかけだけど、左側の桜は満開で綺麗!
大石神社という名前の通り、大石内蔵助さんをお祀りしているそうです。
ひっそり佇むお社…
参道の桜も満開!
この日は朝からきれいな桜を、2回も見せていただくことができて、本当に嬉しかったです。
試奏にお付き合いするのは、私が買うわけではなくても、本当に楽しくて、その時その時に、ご一緒した方が、最終的にどれを選ばれるのか…ということが本当にワクワクします。
なお、4月6日、現在の京都ハープファクトリーさんのアイリッシュハープの在庫ですが、オデッセイ・ナチュラル1台、アジリーズ・チェリー(オレンジっぽい茶色)だそうです。
ちなみに、カマックハープ の場合、例えば、マホガニーとかウォールナットとか、名前が木材の名前になっていても、実際に使っている木材が、そうと言うわけではなく、塗装の色だけの問題だそうです(笑)
4月に入り新価格のほうになってしまいましたが、この先また上がらないとは言い切れないし、今が底値と思って本当に欲しいモデルは、お早めにお迎えなさるのが良いかと思います。
京都ハープファクトリーさんは、在庫も残り少なくなり、ご覧になりたいモデルがあるかどうかわからないので、必ず試奏予約をしてから、ご訪問なさいますようお願いいたします。
カマックハープについて、ご質問等ございましたら、私でお答えできることでしたら、お伝えさせていただけますが、在庫などリアルや情報は、下記の京都ハープファクトリーさんにお問い合わせなさっていただいたらと思います。