● モンティッフィオーレ・ライアーを弾かせていただきました♪
大阪・奈良ヴォイストレーニング・アイリッシュハープ教室
【音楽サロン】 Cube Crea
こんにちは、清水祥江です。
今日は、ハープとは違いますが、竪琴…と訳されるライアーについてのお話です。
昔、千と千尋の神隠しで、木村弓さんが演奏されてブレイクした、あの楽器ですね。
木村さんの楽器はゲルトナーと言う有名な工房のライアーですが、実はそれ以外にもいろいろなメーカーのライアーが存在します。
もう何年前になるのか、関西でライアーの活動していらっしゃる、松葉智穂さんが、cube creaに、いくつかのライアーを持ってご訪問くださったことがありました。
その時にお持ちの楽器の1つ、モンティッフィオーレ・ライアーという名前の、しずく型のとても可愛らしい形のライアーがありました。
私の知る限り、今まで見たことのある1番大きなソロライアーは、マリーライトさんと言う方が作った、もっと大きなしずく型のライアーがあるのですが、それよりは小さいけれど、ライアーとは思えない位、豊かな音量で、なんか数年前に見たとき、ものすごくビビッときたんですよね。
欲しいなぁ…と思ったけれど、その時は別のハープにお金を使ったばかりだったので、すぐに資金がなく、また製作者のジャスティンさんと言う方が、ご自身の事情などから、すぐには作成できないと聞いていたので、どちらにしても2年ぐらい待たないといけないようだったので、その時は即答はできませんでした。
またそのうち、関西にいらっしゃった松葉智穂さんが、お引っ越しで関東に行かれ、見る機会もなくなってしまい残念…!
そして、月日が流れ…
ある時、急に思い出し、もう一度見てみたいなぁ…でも関東まで行かないといけないのかなあ…と、思っていたら、なんと!
奈良や滋賀県で毎月、グループレッスンのために関西にいらっしゃっているということを聞き、もしご都合でそのライアーをお持ちでしたら見せていただけないか…とお尋ねしたところ、快く見せていただく機会を得ることができました。
グロ〜リアァ〜♪
関東から関西に出張レッスンと言うことなのだと思いますが、数日の間にあちこちを転々とされているので、何とか今日ピンポイントで、家から車で、45分ほどの奈良にて、受け取ることができました!
その後、ご返却までの間の数時間、一旦自宅に持ち帰らせていただいて、ゆっくり試奏させていただくことができました。
まず驚いたのが、やはり数年前の記憶…と言うことで、思っていたより小さかったです(笑)
なんかもっと、でっかいようなイメージでした。
といっても、普通のソプラノライアーよりは大きい!
そして、なんといっても音量がとても豊かで響きます!
以前、ゲルトナーのアルトライアーと、そこで修行されて独立した、ヨエックスさんのメーカーのソプラノライアー、そしてチェコのライアーの貴公子と呼ばれる、ヤン・ブラウンシュタインさんが演奏されているのと同じ、独特の配列になったホールトーンライアーの1番小さいのを持っていました。
もう10年近く前かな…?
関東にお住まいの、ライアー奏者、小倉佐知子さんのもとを2度ほど訪れ、ライアーを教えていただいたり、大阪で開催された、アイルランドのジョンビリングさんのワークショップに何度か参加したり、その頃は結構、本気で取り組んでました。
結果的に数年前に、楽器を手放してしまったのですが、理由は、アンサンブルが楽しい楽器なのに、周りに一緒に演奏できそうな人が皆無だったことに加え、どうやっても自分の声と、楽器の音量や質感のバランスが合わない気がして、またハープと違って演奏方法が全然違うために、両立する時間、気力、体力…などが難しかったと言いましょうか?
ただ、個人的にホールトーンと言うのはすごく興味深く、他にやってる人があんまりいなかったので、面白いと思っていたんですが、ただこの独特の配列は、日本人にはウケないんじゃないかと、結局マニアックなところで終わってしまうのでは…と思って、これも自分では深入りしませんでした(笑)
ちなみにホールトーンとは、ドレミファソではなく、全音階に並んでいて、横にスライドするだけで同じ感じで、簡単に移調して弾ける…みたいなところは、とても便利だなぁと思いましたが、相対音感の人は違和感ないんじゃないですかね? (私は違和感ありありでしたが、集中力で乗り越えてましたが…)
そして、モンティッフィオーレ・ライアーに戻りますが、声に負けない存在感のあるライアーにしては太さのある音量が気にいっていたので、今回見せていただくことができ、感触や音色を確かめることができました。
多分前に見せてもらったのは5年位前だと思うので、自分も5歳位歳をとっているわけで、もう驚くほど最近、目が悪くなっているのは自覚しているのですが、もうめちゃくちゃ見えづらい!
ハープと違ってライアーはピアノの白い鍵盤と黒い鍵盤が表と裏に並んでいるような楽器なのですが、しかも並び方がピアノと逆で、左に行くほど音が高くなる…と言う難解さ(笑)
そしてハープのように赤とか青とか色は付いてませんので、まぁよく見たら若干、ドとソは、茶色が濃いかなと言うのはありますが、2段になっている上に、その段差が割と浅いため、要はとっても弾きづらいです。
ただ金属弦のキラキラとした美しい音色、残響の長さはやはり素晴らしいですね。
本当は金属弦ハープのように、鳴りっぱなしになる音をうまい具合に消しながら(ミュートと言う)、演奏しなければいけないのですが、それもまた難しいので、全く無視して弾いてみました!
こんな音色…と言うのことをご紹介するため、短い動画を一応貼ってみます。
昔、少し習っていたとは言え、すっからかんに忘れてます…。
メロディぐらいは弾けるけれど、伴奏の音をもっとたくさん、織り交ぜて弾かないといけませんよね(笑)
プロのライアー奏者の方なら、もっとこの楽器のポテンシャルをアピールできる演奏がおできになることと思います。
ライアーは指を縦に、ハープと違って横にスライドするように、滑らせるというか、横の音に指を置くようにして演奏します。
私は、自分が先にハープを弾いていたから、ライアーを習っていた時は、いろいろなことが逆で、頭を整理して、集中して取り組まないと難しかったですが、何日もライアーだけ触っていると、そっちのマインドに脳みそが切り替わっていて、練習していた頃は、慣れてきたらコツがつかめていたような気もします。
でも何年も触っていない期間があって、今日久しぶりに触ってみたら、やっぱり難しいわ(笑)
でも、今はもう手元に楽器はないけれど、3ヶ月ぐらい集中して自分のライアーを練習していたとしたら、ちゃんとまた思い出せるかなぁ…
やっぱり私はいろいろ楽器が好きなんだなぁと思います♪
別にこれでどうにかなろうとかではなく、構造的な興味や音色の違い、演奏方法の違い、研究的な意味も含めてとても興味深いです。
ほんま、こういったことをもっと学生の時に勉強しておけばよかったと後悔しきり!
いや、私が大学生の頃って、まだ確かライアーはなかったわな。
結論として、今すぐこの素敵なライアーさんをお迎えすると言うのは、ちょっと難しいかなぁと思っていますが、時間をかけてもう少し考えて、人生の中で、やっぱりあきらめ切れないなぁ…と思う気持ちが強くなれば、いつの日か、お迎えすることもあるかもしれません(笑)
ちなみにドイツ生まれのライアーは、何度かドイツに行きましたが、向こうではさほどポピュラーではなく、キンダーライアーと言うおもちゃのようなサイズのものは、音楽療法などで使われているようですが、コンサート用の大きなものは、一般的には普及していないようでした。
多分世界中で、日本は非常に人気が高まっているように感じました。やはり千と千尋効果でしょう(笑)
関東には有名なライアー奏者の方が何人かいらっしゃり、私が教えていただいたことのある小倉佐知子さんや、国産のライアーを手がけられたり、ライアー教則本などを作られている、光枝康子さん、東京アンゲルスムーシカさんの泉本先生など、長い年数、ライアーと共に活動されてこられた方もいらっしゃいます。
今回見せてくださった松葉智穂さんは、以前は関西でお住まいでいらっしゃいましたが、今は関東で活動をなさっておられるそうです。
モンティッフィオーレ・ライアーについて、詳しくお知りになりたい場合は、どうぞ松葉智穂さんに、お尋ねいただけたらと思います。
私からもお伝えはできますので、ご質問等ございましたら、下記より問い合わせ下さいませ。
アメブロのお問い合わせフォームからも、アクセス可能です。
よろしくお願いいたします。