世の中には様々なランキングがありますね、住みたい町とかはデベロッパーが売りたい町だったりして、ランキングって怪しいですよね、でも数値化されると信じてしまう面もありますね。
で、特許のランキングのお話しなんです。現役時代から特許出願してきたので最近の出願傾向が気になります、当然中国が断然増えてます。私の時代は出願がノルマでしたから重要な特許では無いものもありましたが、今は費用もかかるので絞ってるようです。
幾つかの組織から世界の出願シェアが発表されその分析がBUSINESS INSIDERで書かれています。→
https://www.businessinsider.jp/post-208656
出願件数では中国が圧倒的だがその中身を見るとどうなのか、も書かれています。クラリヴェイトという会社が出願件数のうち実際に登録された割合を示す「成功率」、さらには日米欧中などエリアごとの出願件数を評価した「グローバル性」、引用された特許数で評価した「影響力」までを勘案してランキングを発表したものも書かれています。なんだか恣意的!
それによると世界トップ100社に日本企業が32社入ってます、その企業だそうです。
社名の背景が水色の会社は9年連続ランクインだとか。
最後にこんな事が書かれてます。
『中国企業でランクインしたのはファーウェイ(華為技術)とテンセント(騰訊控股)、シャオミ(小米科技)の3社だけ。
数字を素直に受け取れば、中国企業の特許出願件数は圧倒的だが、それを世界的に影響力のある形でイノベーションにつなげる力では、まだまだ日本企業が優っているということになる。
また、ファーウェイなど3社はいずれも情報テクノロジー分野の企業で、日本からランクインしている自動車、鉄鋼、電気、機械といった基幹製造業ではないのも特徴的だ。』
3社が情報テクノロジー分野だから駄目と言う意味合いで書いてるのですが、テンセント以外は日本の電機と同じですよ、こういう恣意的な書き方は日米に配慮してるのかな、ということはランキングの仕方も疑ってしまう。
こういう事を信じて「日本スゴイ」になってると井の中の蛙になると何度も書いてきましたが、その結果が今の日本のスピード感の無さなんでしょうね。