災害派遣職員による活動報告会 | 信州ぶらぶら日記

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(旧信州癒しの里 箕輪町ブログ)

本日で、能登半島地震の災害派遣された職員による活動報告会が箕輪町役場講堂で開催されました。

 

このGW中にも2人の職員が派遣され、羽咋市へ罹災証明発行支援に派遣されていました。

このほかこれまでにも震災直後から、内灘町への簡易トイレの物資支援、七尾市の給水支援に2回、羽咋市へ災害廃棄物処理支援、輪島市の避難所支援へ派遣してきました。

 

住民等一般公開で行われたので、会場は防災担当者の予想をはるかに超える超満員。

関心の高さが伺われます。

様々な点で考えさせられました。

派遣から戻ってきた職員にも、色々と現地の対応を聞いています。

その中でこれまで携わってきた仕事や消防団活動、災害ボランティアをやってみて思うところを。

 

まずは災害廃棄物置き場の確保です。

羽咋市では大きな駐車場があり、分別が徹底されていて、処理場へスムースに搬出ができていたそうです。本当にお手本のような対応で驚きました。

 

実はこれは非常に大事なことで、災害だから何でもかんでも持ち込まれ積まれてしまうと、搬出ができず大混乱となります。地震ではないですが水害だと本当に分別は大切です。

国から処理費用等が補助されますがこれをうまくできないと、自治体負担となり大きな財政負担となってしまいます。

重量を量り、写真を撮り、記録簿を作成しないと国はお金をくれません。

このことを私含めて職員はどれだけ理解できているのか疑問であり、課題だと思っています。

 

写真は2019年東日本台風で大きな被害を受けた長野市長沼地区。

ここは公園で、災害廃棄物仮置き場ではなかったようですが、住民の皆さんが言い方悪いですが勝手に持ち込んでしまったようです。そして数年たっても公園に復旧できなくなってしまいました。

ありとあらゆるものが無分別で積み上げられていました。私もボランティアに行きましたが、住民感情からすれば無理もないことだと理解できます。

ボランティアに入った高齢の方のお宅で、水につかった物をとにかく早く搬出してほしいと依頼されましたので、実際写真の置き場に何度も運び込みました。

ここは最終的には国が搬出してくれましたが、例外だと思います。

 

トイレも課題です。これも派遣されていましたがか必ず来てくれるとは限りません。

簡易トイレの準備はした方がいいなと感じました。

百金でもありますし、私は登山用のがいいと思ってはいます。

公助でできるのも限界がありますので、まずは自助大切です。

 

そして今の仕事の中では電力確保をどう考えるかです。

でも過日の日本経済新聞によれば、停電率では熊本地震では5日以内に普及、東日本大震災でも7日以内で10%の停電だったようです。

ただし今回の能登半島地震では、輪島市、珠洲市の地理的特徴により、復旧がほとんどできなかったようです。

と考える過剰に考えなくてもいいのか・・・。でも大規模災害だったら自分たちでなんとかしなければと。このため箕輪町ではEV(電気自動車)の活用を思案しています。

電力復旧は全国の電力会社が応援体制が整っていて、かなり早く普及するそうです。

 

夕方の箕輪町の西方。スマホで撮ったままですが綺麗でした。

これから梅雨、台風シーズンを迎えます。

今日の報告会冒頭で話がありましたが、3日分の備えは考えてみませんか?