⑰奥の細道(不破の関所-関ケ原)-2 | 日本全国ぶらり街道一人旅

日本全国ぶらり街道一人旅

タイトルを変更しました、寄る年波には勝てず長い距離を走れなくなってしまったため、もうマラソン大会に出られるような走りは出来なくなてしまった、近頃は走ることもままならずもっぱらウオーク&ジョグである、ただ街道の旅はやりたいのでタイトルを変更しました

関ヶ原に向かっている、旧中山道は、この間21号線を横切ったり、少し21号線を

走ったりしながら、2時33分、関ヶ原の町に入ってきた

 

しばらくして、常盤御前の墓、大谷吉継の墓などの案内板が矢継ぎ早に出てきたので

すでに関ヶ原の古戦場に入ってきたのかもしれない

 

          雪時雨格子戸ゆかし宿場町 みのさん

 

 

      

2時39分「不破の関跡」にやって来た、壬申の乱の翌年、天武天皇が設けた関所で

「伊勢の鈴鹿関」「越前の愛発関」と共に三関と呼ばれた、平安末期に廃止された

二条良基が訪れた時は既に寂れていた、野ざらし紀行で芭蕉が作った句

 

          秋風や薮も畠も不破の関  芭蕉

    

  

この後、「福島正則陣跡」、「松尾山の小早川秀秋陣跡」などの看板がバンバン出てくる

もはや戦場にいる気分だ、とにかく決戦場に行かねば話にならない

 

3時20分、365号線に交わる所、高番を曲がらなければここに出てきた訳だ

主戦場に行くべく取り合えず関ヶ原の駅に行く

 

駅前に大きな観光マップがあったので大体の見取り図を参考に古戦場巡りをする

駅から線路を越えて北側に出る、直ぐに「松平・井伊直正陣跡」、「東首塚」がある

 

翻れば、関ヶ原の戦いは、この井伊直政が仕掛けたところから始まった、歴史民族資料館に

寄ったが、人影もなく開館しているのやら分からないので入らず

 

  

主戦場の決戦地に向かう、あたり一面雪景色、夕方4時前だが太陽が顔を出した

さ~、天下分け目の関ヶ原、決戦地にやってきた

 

関ヶ原の戦いは、ご存知の通り、「石田光成率いる西軍」対「徳川家康率いる東軍」の

天下を二分する戦いの場である

 

時は慶長5年(1600年)9月15日、夜は明けたが、前夜からの濃霧の為、見通しがきかない

午前8時頃になってようやく霧が晴れた

 

東軍の井伊・松平が先ず進出して宇喜多秀家の隊に戦闘の火蓋を切った

東軍の先鋒は福島正則と決められていたが、これを不服として全身赤づくめで

井伊の赤備えと称された井伊直政が出し抜いた。

 

後年、ドイツの軍事顧問、クレメンス・メッケルは関ヶ原合戦の陣形を見て

西軍の勝利であると断じた、しかし結果はそうはならなかった、裏切りがでた

 

午前10時、両軍一進一退を繰り返し西軍やや優勢の状況、時刻は午前11時

三成はここを総攻撃の好機と見て狼煙の点火を命じた

 

ここで松尾山の小早川秀秋が正面に合流し、南宮山の毛利、吉川勢が東軍を

背後から襲えば西軍の勝利は決定的だった

 

しかし彼らは動かず、どころか、小早川は家康と密約を結んでいた

 

家康も小早川の日和見に腹を立てたのか、小早川陣に向かって催促の鉄砲を打った

これに驚いた秀秋は三成を裏切り大谷隊の背後に向かって躍り込んで行った

 

これで西軍の敗勢が決定的となり、午後4時、東軍の勝利で終了した、決戦地は四方を山に

囲まれた盆地の平野、いかにも戦いの行われそうな場所である

 

左前方に、石田三成の陣跡、笹尾山が見える、雪を掻き分け行って見た

そんなに高い山ではないが、雪が深くて登れない、少しだけ登って決戦地辺りを臨むと

良く見える、三成は良い所に布陣したんだと思う

 

    

この後、島津義弘の陣跡に行って見た、西軍の敗勢が決定的になったとき、戦場に生き残って

いたのは、義弘率いる島津勢のみであった

 

そこで義弘は後に有名になる、「島津の敵中突破」、と呼ばれる策をとった、それは東軍の

真っ只中を突破して行くことである

 

生死をかけた義弘の行動に家康も驚愕、西国に島津ありの勇姿を家康に見せ、退く事を

最強の武器に変えたのだ

 

   

最後は家康の最後陣地を見に行く、石田三成の陣地から1kほどしか離れていない

陣場野と呼ばれる所、戦いが始まって、西軍の思いがけない健闘ぶりに戦況は一進一退

 

業を煮やした家康は、最初陣地の桃配山からここへ移動し、敵前の最前線で指揮を取り

勝利を物にした。

 

日が暮れてきた、今夜の宿は関ヶ原にとってある、予約しておいた宿から昨日電話があり

雪が深いが本当に来るのかと問い合わせがあった

 

どんなに雪が降ろうと、吹雪こうと、這ってでも行きますと伝えておいたが

半信半疑だったらしく、風呂も沸いていなければ、食事も用意されていない

 

待つ事1時間、やっと風呂が沸いたので入ると、それは見事な新しい桧のお風呂

ゆっくりと湯に浸かり旅の疲れを取る、後1日で終わる、今日はゆっくり休もう

 

          つわものの雪の夢跡関ヶ原 みのさん

 

本日の走行距離(木之本-関ヶ原)43.54k