日本経済新聞によると、金融庁は、先日、準大手の太陽監査法人(東京都港区)に対して契約の新規締結を3か月間停止する業務停止命令を出しました。
財務諸表で多くの虚偽記載をしていたディー・ディー・エスの監査で、注意を怠り虚偽記載がないと証明したのが理由です。
業務停止の期間は2024年1月1日から3月31日までです。
担当した公認会計士2人にも業務停止6か月間の懲戒処分を出しました。
2人の公認会計士は財務書類の間違いが初歩的なものにもかかわらず注意を怠り、適正であると監査証明していました。
さらに、チェックする立場にあった審査担当の社員1人に対しても監査業務の審査に関与することを3か月間禁止する処分を出しました。
この社員は会計士の評価内容を十分に検証しないまま対応を終えていました。
太陽監査法人には、業務管理体制の改善を求める業務改善命令も出した。
2024年1月31日までに業務の改善計画を提出し、直ちに実行することを求めました。
太陽監査法人への行政処分は、処分基準を制定した2005年以降で初めてです。
太陽監査法人は4大監査法人(トーマツ・新日本・あずさ・あらた)に次ぐ準大手の監査法人です。
上場企業の監査数で第4位で、2023年9月末時点でプライム上場企業118社を含む計約350社の上場企業を監査しています。
大手がクライアントを減らし、準大手が増やしている中、準大手の中でも大きな太陽監査法人がこのような実態であれば、会計監査に対する社会的信用を失うことは明らかですので、本当に勘弁してほしいですね。
そういうことを考えると、投資家の視点で考えると、大手が会計監査をやっている企業がやはり信用できますね。
個人的には、処分は甘すぎると思いますし、このような監査法人は解散して、きちんと会計監査をできる監査法人が上場企業の会計監査をすべきだと思います。
金融庁が太陽監査法人に業務停止命令及び担当公認会計士2人も処分したことについて、あなたはどう思われましたか?