2つの子会社で架空請求や私的流用などの不正があり被害は5億円超! | 体脂肪率4.4%の公認会計士 國村 年のブログ

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JIJI.COMによると、静岡市に本社を置く東証1部上場のTOKAIホールディングス(HD)は、先日、子会社のザ・トーカイ(静岡市)と東海ガス(静岡県焼津市)の元従業員が、それぞれ架空請求や会社資金を私的に流用する不正を行ったと発表しました。

 

被害総額は計5億円を超えるようです。

 

TOKAI HDは社内調査委員会を設置して原因究明などを進めており、「関係者に厳正な処分を実施する」としています。

 

TOKAI HDによると、名古屋国税局が2021年7月に行った税務調査で発覚しました。

 

ザ・トーカイでは、元従業員が2014年2月から工事案件を受注する際に架空請求などを行い、約1億7,300万円を取得していました。

 

東海ガスでは、経理担当の元従業員が2014年3月から自身の銀行口座に約3億6,800万円を送金し、私的に流用していました。

 

スゴい額ですね。

会社の内部監査ではなく、監査法人の会計監査でもなく、国税庁の税務調査で発覚するというのが、東証1部上場企業としてふさわしい内部統制の構築ができていないということなのでしょうが。

ホールディングカンパニーとして、子会社のコントロールもできていないということなのかもしれませんが。

 

2つの子会社で架空請求や私的流用などの不正があり被害は5億円超であったことについて、どう思われましたか?