沖縄県の公益社団法人の南部地区歯科医師会に勤務していた50代の女性職員が18年間にわたって、会員が積み立てた共済会費4,822万円を着服していたことが、先日、同会への取材で分かったようです。
通帳や口座の残高証明書を偽造して、発覚を免れていたそうです。
2018年2月に退職した女性は、着服金の使途について、「生活費に充てた」などと話しているようです。
女性側が既に4,200万円を弁済し、将来的に完済する意思を示したことを受け、同会理事会は刑事告訴を見送る方針を固めました。
先日の総会で賛否を諮りました。
同会によると、女性は約25年間勤務し、うち18年間、1人で経理を担っていました。
共済会費は、会員への融資や病気などの際の見舞金に充てられます。
着服されたのは融資の返済金で、公的資金などは含まれていないようです。
女性の仕事が頻繁に遅滞することを不審に思った幹部が、2017年7月に外部監査を実施したことで発覚し、同月から出勤停止となっていました。
会員から振り込まれた返済金を毎月20万円程度引き出し、着服していました。
監査の際には、改ざんした通帳や口座の残高証明を提出していたようです。
同会は沖縄県浦添市以南の5市4町5村の歯科医師ら計255人でつくっています。
小中学校への歯科検診など、公益性の高い事業を実施する公益法人で、税制の優遇措置を受けています。
着服の典型例のような事件ですね。
やはり、何年間にもわたり経理を1人の人に任せるのは危険です。
あとは、このようなほかに仕事を持っている方が役員等をしている同業者団体のようなところは、コストをあまりかけられず、役員の常勤ではありませんし、責任の所在も不明確なことが多いと思いますので、気を付けないといけないですね。
沖縄県の歯科医師会で女性職員が4,822万円着服したことについて、どう思われましたか?